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1994 年度 実績報告書

躍進期中国のリーディング産業に関する調査研究-テレビ、自動車、工作機械、鉄鋼、電力-

研究課題

研究課題/領域番号 06044210
研究機関名古屋経済大学

研究代表者

鈴木 利治  名古屋経済大学, 経済学部, 教授 (80216415)

研究分担者 周 才裕  中国国家経済計画委員会経済研究所, 所長教授
楊 治  中国人民大学, 経済学研究所, 副所長/教授
胡 乃武  中国人民大学, 経済学研究所, 所長/教授
上山 邦雄  城西大学, 経済学部, 教授 (90095307)
三浦 東  名古屋経済大学, 経済学部, 教授 (60257722)
二瓶 敏  専修大学, 経済学部, 教授 (40083498)
キーワード改革開放政策 / 市場経済下の産業 / 産業政策 / テレビ産業 / 自動車産業 / 工作機械 / 鉄鋼業 / 電力産業
研究概要

自動車産業と鉄鋼産業を研究調査の重点対象産業として位置付け、東北部、華北部、華東部(楊子江下流部)を研究対象地域とし、ほぼ、計画どうりの成果のあげた。
国有企業の多くは、一般に、効率が極めて悪く、赤字に苦しんでいると言われているが、今回訪問した企業の多くは黒字であった。東北を代表するような企業であること、国際競争から遮断された中国経済の中で挑戦的に改革に取り組んでいることによると思われる。各産業の生産活動において運用資金の調達に関連して三角債が深刻な事態を招いているようである。このような事態は、その背景に、生産過剰と押し込み販売、投資過剰と資金不足、国有企業を倒産させられない社会経済的状況があるためである。
自動車産業については、国家レベルの産業政策の策定が最終段階にある。日本企業が慎重に対応している中に、欧米の進出が成果をあげているように見受けられた。日本企業の進出に対する期待が一時より後退している様な印象を受けた。
鞍山鉄鋼所と宝山鉄鋼所を比べると生産量では、ほぼ同じであるのに、設備の面では、鞍山の老朽化が目立つ。宝山鉄鋼所などへの傾斜投資に起因しているようである。鞍山の近代化(民営化した時の競争力の涵養)が課題となるであろう。15EA05:電力産業については、行政機構と私企業的業態が混在し、次第に国有民営化へと移行する過渡的段階にある。華北部、華東部では、経済成長と発電量の伸びとの差は、停電という事態を招いている。東北部では地味な経済成長を反映して、電力不足は顕著ではなく、華能発電公司の発電電力が優遇措置と抱合せでないと引き取られないような事態が起こっているようである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木 利治: "改革開放下の中国電力事業の現状とその課題" 経済経営論集(名古屋経済大学). 第3巻. (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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