研究課題/領域番号 |
06044213
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研究機関 | 四国学院大学 |
研究代表者 |
中園 康夫 四国学院大学, 社会学部, 教授 (50082425)
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研究分担者 |
INGEMAR Eman イェテボリ大学, 教育学部, 教授
LARS Kebbon ウプサラ大学, 精神障害研究所, 教授
MARTEN Soder (スウェーデン国)ウプサラ大学, 社会学部, 教授
宮田 康三 四国学院大学, 社会学部, 助教授 (50181714)
河東田 博 四国学院大学, 社会学部, 教授 (80258318)
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キーワード | 日本 / スウェーデン / 福祉 / ノーマリゼーション / インテグレーション / 精神遅滞 / 生活の質 / 生活の満足度 |
研究概要 |
本研究は日本とスウェーデンの精神遅滞者の「生活の質」(生活の豊かさ・生活に対する満足度)を調査し、その実態と課題を明らかにすることを目的として、3年計画で行なわれている。今年度は、文献研究と並行して、本調査における調査方法・調査項目・評価法を確立するために、日瑞両国で予備調査を行なった。 予備調査は日瑞両国共対象者を男女各3名とし、年齢(20〜40歳)・障害程度(中軽度)・就労条件(準一般就労及び一般就労)等、対象者の条件を揃えて実施した。結婚または同棲中の男女1組もこの中に含むことにした。 調査は、面接法で行なわれた。調査項目はカーリン・ソナンテル(Karin Sonnander,1981)のものを参考にしながら作成されたが、対象者の生活実態・感情表出の実態にあわせて、面接の中で適宜項目を付加修正して対処した。調査時間は1人当数時間を要し、必要に応じて再調査も行なった。対象者は住宅・仕事・余暇活動・経済・教育・社会政治的活動・社会的関係・健康等の各領域の多数の項目に答えながら、対象者の各領域における生活の満足度等が測定された。 「生活の質」の評価にはスウェーデンで開発された評価尺度マニュアル(Kajand,1994)に基づいて分析されたものが使われているが、結果の分析と尺度化の検討にあたり、社会文化的相違(特に、教育・福祉のあり方)が明らかになり、評価尺度に大きな影響を与えていることが分かった。今後引き続き分析を重ね、本調査における調査方法等の確立を計る必要がある。
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