生涯学習の基本政策の現状・動向に関する国際比較研究

1994 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 06044220
• 研究機関: 国立教育研究所
• 研究代表者: 川野辺 敏 国立教育研究所, 生涯学習研究部, 部長 (10000001)
• 研究分担者: ワン アダマ ユネスコ教育研究所, 主任研究員 ; ギーレ ウルスラ ユネスコ教育研究所, 資料センター, 室長 ; ベランジェ ポール ユネスコ教育研究所, 所長 ; 岩崎 久美子 国立教育研究所, 企画調整部普及室, 研究員 (10259989) ; 田中 雅文 国立教育研究所, 生涯学習研究部生涯学習体系研究室, 室長 (10217078) ; 山本 慶裕 国立教育研究所, 生涯学習研究部生涯学習開発・評価研究室, 室長 (50135646) ; 井上 星児 国立教育研究所, 企画調整部, 企画調整官 (70223253) ; 山田 達雄 国立教育研究所, 教育情報・資料センター, センター長 (90047887) ; 樋口 信也 国立教育研究所, 国際研究・協力部国際研究協力室, 室長 (40132691) ; 梶田 美春 国立教育研究所, 生涯学習研究部社会教育研究室, 室長 (30110092)
• キーワード: 生涯学習政策 / 成人教育 / 学習環境 / ノンフォーマル教育 / 国際比較 / 学習メディア / 学校と地域社会 / オールタナティブ教育

研究概要

平成6年度は、次年度に行う予定の国際比較調査の調査計画を決定した。具体的には、まず平成4〜5年度に当研究所がユネスコ国際教育計画研究所(IIEP)と共同で実施した国際学術研究「生涯学習の構造化に関する比較共同研究」の成果をふまえ、生涯学習の基本政策に関する比較分析の視点を当研究所からUIE側に提示した。それをふまえ、平成6年9月と11月に当研究所の研究員とUIEの所長が協議したうえ、文書でも数次にわたり意見交換をかわし、最終的に2月上旬にUIEにてワークショップを開いて国際比較調査の調査計画を下記のように決定した。
第一に比較調査の項目としては、初期教育・中等教育の変容、成人教育の提供及び参加のパターンの変化、学習環境の特性、生涯学習社会への移行を示す全般的指標を設定する。第二に比較調査の対象国は、日本、タイ、カナダ、メキシコ、フランス、チェコ、スウェーデン、南アフリカ(またはブルキナ・ファソ)、アメリカ合衆国、イギリス、スペインの11カ国とする。第三に比較調査の方法としては、各対象国の専門家と協力しながら、上記項目に沿ってケーススタディを行う。
なお、上記対象国のうち、タイとカナダについては平成6年度に訪問調査を実施した。次年度には残りの各国についてはケーススタディを行い、国際比較調査を完了させる予定である。

研究成果

• [文献書誌] 梶田美春: "マレーシアにおける教育改革の動向-学校と地域社会-" 特別研究「学校と地域社会との連携に関する国際比較研究」中間資料集. 1. 120-126 (1995)
• [文献書誌] 山本慶裕: "生涯学習のための都市戦略-OECD報告の概要-" 社会教育2月号. 50. 21-25 (1995)
• [文献書誌] 田中雅文: "Learning and Community Development" LIFELONG LEARNIG:A SIRATEGY FOR THE FUTURE WORKING DRAFT. 95-115 (1994)
• [文献書誌] 樋口信也(共著): "生涯学習・日本と世界 下巻" ユネスコの国際教育(予定), (1995)