1994 年度実績報告書

分子科学5分野における共同研究

研究課題

研究課題/領域番号	06044231
研究機関	岡崎国立共同研究機構
研究代表者	伊藤光男岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 所長 (20013469)
研究分担者	MUNRO I.H. ダースベリー研究所, 教授 UNDERHILL A. ノースウェルズ大学, 教授 PHILLIPS D. インペリアル大学, 教授 SARRE P.J. ノッティンガム大学, 教授 ROBB M.A. キングス, カレッジ, 教授 DAY P. 王立研究所, 所長丸山有成岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (40013479) 宇理須恒雄岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (20087505) 吉原經太郎岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (40087507) 斎藤修二岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (30106158) 中村宏樹岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (10010935)
キーワード	分子計算化学 / 高分解能分光 / 放射光利用化学 / 電子構造動力学 / 自由電子レーザー / 多次元トンネル / 放射光・レーザー2重共鳴 / 星間分子生成
研究概要	5+5ミーティングの実施及び具体的協力研究の実施において下記の通りの実績を上げる事が出来た。 (1)5+5ミーティングの実施 (i)電子構造動力学分野のミーティングを9月22日-23日分子科学研究所で開催した。イギリスからD.Phillips教授をはじめ総計5名の分子科学者が参加し、分子、クラスター及び表面の分光と動力学に関し活発な討議と情報交換が行われた。なお、日本側代表は次年度から京大梶本教授に交替する。 (ii)高分解能分光学分野のミーティングが10月26日-28日英国サザンプトンにおいて開催され、日本側から斎藤教授を代表とする5名が参加した。マイクロ波からVUV領域までの高精度分光に関して大変有意義な討議会となった。日本人参加者は他の研究機関をも訪れ講演・討議を行った。 (2)具体的協力研究の実施 (i)放射光利用化学分野 7月に阪大(元分子研)の磯山教授がダ-スベリ-に赴き先方のサラ-博士と真空紫外用光源とそこに設置する自由電子レーザーに係る諸問題を検討し問題点を明確にする事が出来た。3月には分子研の平谷助手を派遣しレーザーとの2重共鳴実験の可能性を検討している。またリュードベリ-及びイオン対状態間の相互作用に関する協力研究を実施した。 (ii)高分解能分光分野国立天文台の大石助手をマンチェスター及びロンドンに派遣し宇宙における分子生成特に含酸素星間分子のモデル開発に関して検討を行った。 (iii)分子計算化学分子研の高田技官を派遣し多次元トンネルの半古典論的研究に係る計算手法及びプログラム作成の調査・研修を実施し、またダイナミカルトンネリングに関する新しい知見を得る事に成功した。