研究課題/領域番号 |
06044233
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
村田 紀夫 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (90011569)
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研究分担者 |
LAJKO Ferenc ハンガリー科学アカデミー生物学研究センター, 研究員
HIDEG Eva ハンガリー科学アカデミー生物学研究センター, 主任研究員
GOMBOS Zolta ハンガリー科学アカデミー生物学研究センター, 主任研究員
奥山 英登志 北海道大学大学院, 地球環境科学研究科, 助教授 (90125295)
林 秀則 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所/愛媛大学・理学部(平成7年2月1日付け), 助教授/教授 (60124682)
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キーワード | 遺伝子工学 / 低温ストレス / 高温ストレス / 熱ショックタンパク質 / 膜脂質 / 脂肪酸の不飽和化 / 光合成 / 形質転換 |
研究概要 |
1.シアノバクテリア(Synechocystis sp. PCC6803の脂肪酸不飽和化酵素の遺伝子を順次破壊して、膜脂質の不飽和化の程度を段階的に変化させた突然変異株を種々作成した。またシアノバクテリアSynechococcus sp. PCC7002の熱ショックタンパク質の一種GroEL-βの遺伝子を破壊した突然変異株を作成した。(以上は申請者のグループでおこなった。) 2.Dr.Gombosを1994年8月21日〜1995年2月22日(6カ月間)に基礎生物学研究所に招へいし、不飽和化酵素の遺伝子を破壊した形質転換株の光合成および生育に対する温度特性を研究させた。その結果、膜脂質の不飽和化は、低温下における生育にとって必須であることがわかった。また短時間で測定する光合成には影響を及ぼさないことがわかった。 3.村田紀夫は1995年3月12日〜3月25日(14日間)に、坂本敦(研究協力者)は3月12日〜3月23日(12日間)にBiological Research Centerを訪問し、持参した熱ショックタンパク質の遺伝子を破壊した形質転換株の高温耐性能を、Dr.Gombos、Dr.Hideg、Dr.Lajkoと評価した。その結果、GroEL-βは高温耐性能をin vivoで増強することを明らかにした。 4.奥山英登志は1995年2月14日〜3月6日(4週間)Biological Research Centerに滞在し、持参した膜脂質の不飽和度を段階的に変化させた緑藻の突然変異株の低温耐性能の評価をDr.Gombos、Dr.Hideg、Dr.Lajkoとおこなった。その結果、膜脂質の不飽和化が低温耐性に重要な役割を果たしていることを明らかにした。
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