• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

牛疫ウイルスの分子疫学および病原性機序の分子疫学的解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06044243
研究機関(財)日本生物科学研究所

研究代表者

山内 一也  日本生物科学研究所, 主任研究員 (30072888)

研究分担者 DIALLO Adama  フランス熱帯獣医学研究所, 主任研究員
BARRETT Thom  英国家畜衛生研究所, 主任研究員
杉山 誠  岐阜大学, 農学部, 助手 (80196774)
鎌田 寛  日本大学, 農獣医学部, 助教授 (30139050)
布谷 鉄夫  日本生物科学研究所, 主任研究員 (80099994)
小船 富美夫  国立予防衛生研究所, 主任研究員 (80142644)
甲斐 知恵子  東京大学, 農学部, 助教授 (10167330)
キーワード牛疫ウイルス / 病原性 / 組換えワクチン / 分子疫学 / 分子生物学 / 遺伝子解析 / 細胞性免疫 / PPRウイルス
研究概要

(1)牛疫ウイルス感染牛におけるウイルスの動態
これまで不可能であった感染動物の組織中の強毒牛疫ウイルスの力価測定が今回、B95a細胞システムによりはじめて成功した。これにより今後、体内でのウイルス動態の研究が容易となった。
(2)牛疫ウイルスに対する細胞障害性T細胞の試験法についての基礎的検討
牛疫ウイルスH遺伝子を組み込んだワクチニアウイルスを接種した牛について細胞障害性T細胞の検出のためのシステムの確立を試みた。末消白血球をPHA刺激でblast化したのち、牛疫ウイルスを接種して自己標的細胞としたが、成績にばらつきがあるため、皮膚組織を用いる方法およびウイルス接種のかわりに牛疫ウイルスH遺伝子を組み込んだアデノウイルスの使用を検討した。本年度はアデノウイルスへの牛疫ウイルス遺伝子組み込みを行なった。
一方、細胞障害性T細胞の標的としてNP蛋白の関与が考えられることから、NP遺伝子を組み込んだワクチニアウイルスの作成を行ない、NP蛋白の発現を確認した。
(3)分子疫学的研究
牛疫ウイルスH蛋白に対するモノクローナル抗体を多数作出した。そのうちPPRウイルスに存在しないエピトープに対するものが得られたので、本抗体を用いた競合ELISAにより、牛疫ウイルスとPPRウイルスの鑑別が可能であることが確認された。また、NP-DNAをプローブとしたドット・ブロットでも両ウイルスの鑑別が可能であることを明らかにした。

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi