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1994 年度 実績報告書

インドシナ及びマレー半島に分布する悪性寄生虫症の撲滅に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06045016
研究機関浜松医科大学

研究代表者

佐野 基人  浜松医科大学, 医学部, 教授 (70107811)

研究分担者 CHANDRA Shek  マレーシア大学, 医学部, 助教授
PAKEER Oothu  マレーシア大学, 医学部, 教授
記野 秀人  浜松医科大学, 医学部, 助手 (70115476)
寺田 護  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (30046297)
キーワード寄生虫症 / 肺機能検査 / 駆虫 / 淡水魚等食品 / 肺吸虫 / 農村衛生
研究概要

インドシナ及びマレーにおける寄生虫症の蔓延は著しく、重篤な感染者が多い。中でも腸管寄生虫は95%、マラリア20〜30%、糸状虫7〜15%と、それぞれ高い寄生率を示していた。その他、肝吸虫、条虫、衛生昆虫も憂慮されていたが、最近になって肺吸虫と住血吸虫の発症が懸念され、社会問題になっている。
第1年目は、食品淡水魚によって媒介される肝吸虫について感染状況、病態の程度を詳しく調べると共に、駆虫を試みて病状の回復を調べた。
その結果、ハノイから50kmのニンビン県キムソ地区の肝吸虫感染率は15〜35%で、病状の悪化している人が多かった。プラジカンテルによる駆虫後は、全員健康が快癒して元気になり、検査所見も正常にもどっていた。
更に治療後6カ月〜1年の間、健康チェックを共同研究機関が行っている。肝吸虫症有病地の住民は、こぞって淡水魚を食べることから、感染は魚に由来することが知られている。そこで、居住地産淡水魚を調べたところ15〜30%の魚から、肝吸虫幼虫が検出された。更に、食生活等、本症の撲滅に関するキャンペンも同時に行った。
また、農山村の住民が常食するカニ、エビ、獣肉に係わる寄生虫にも問題が多く、北部ベトナム地域には、サワガニから人にかかる肺吸虫が発見された。これは、人、ペット、家畜及び野獣も深く関係することから、日本との共同研究並びに援助が強く求められている。
第2年次の平成7年度は、肺吸虫対策について、インドシナ及びマレーを対象に調査研究を進める計画である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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