研究課題/領域番号 |
06045019
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
安藤 勝彦 三重大学, 医学部, 助教授 (90024710)
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研究分担者 |
RAIKHEL Alex ミシガン州立大学, 昆虫学科, 教授
三浦 健 三重大学, 医学部, 助手 (60219582)
松岡 裕之 三重大学, 医学部, 講師 (10173816)
鎮西 康雄 三重大学, 医学部, 教授 (60024709)
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キーワード | マラリア原虫 / スポロゾイト / ハマダラカ / 唾腺 / ワクチン |
研究概要 |
ネズミマラリアP. bergheiとハマダラカAn. stephensiを使い、以下の実験結果を得た。 1.Bulb/cマウスに蚊の唾液腺を免疫してポリクロナール抗唾液腺抗体をつくった。 2.蚊の胸部を利用してmRNAを抽出し、λGT11に組み込みcDNA libraryをつくった。 3.蚊の中腸壁で形成されたオーシスト内部のスポロゾイトが、唾液腺への侵入をELISAで確認できる系をつくり、各臓器へのスポロゾイトの集積状況を調べたところ、唾液腺のみに集積することが判明した。さらにこの点は走査電顕によっても確認された。 4.蚊への感染16-18日後に蚊内部にキャピラリーでオスミユ-ムを注入して固定し、その後、唾液腺を取り出して走査電顕で観察したところ、唾液腺の表面に多数のスポロゾイト存在し、その中には唾液腺に侵入途中のスポロゾイトも観察された。また侵入した跡と見られる孔も多数観察された。その後のスポロゾイトの形態観察により、前部が唾液腺に侵入し、後部が外部にでていることが確実になり、初めて侵入途中の像をとらえることに成功した。 5.蚊より分離した唾液腺にソポロゾイトをin vitoで侵入させる系を確立したが、再現性に欠けるため再度改良する必要がある。
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