研究概要 |
平成7年10月10日から10月22日まで,鹿児島県大学農学部から有隅健一教授,萬田正治教授及び角 明夫教授の3名を,中国・雲南省に派遣した.そして,雲南農業大学の家畜管理学,作物学及び園芸学を専門とする研究者とともに雲南省内の肉用牛,豚,馬,山羊,アヒル,鶏なとの家畜の飼養管理,増殖,在来家畜の評価などについて共同研究を行った.更に水稲,豆類などの食用作物,果樹,疏菜,花卉などの園芸作物についてその生産の実態と近年における消費の動向,及びこれら作物の育種事情に関する現地での共同研究・調査を行い,多大な成果を挙げることができた.また黄 仁躍校長はじめ,雲南農業大学の多数の研究者らと農学の教育・研究に関する幅広い情報の交換を行い,この方面でも大きな収穫があった. 一方,中国側研究分担者3名(畜産学の毛 華明副教授,園芸学の 唯副教授,,作物学の彭 桂芬副教授)を,平成7年10月21日から11月1日にかけて招聘し,鹿児島大学農学部と附属農場(唐湊果樹園,指定植物試験場,入来牧場を含む)の他に鹿児島県の農業試験場,果樹試験場及びバイオテクノロジー研究所,たばこ産業の葉たばこ技術センター等の見学を行うとともに,県下の農家における家畜の飼養管理技術,果樹・疏菜,花卉等の園芸作物の栽培技術に関する現地共同調査と活発な学術交流を行った. 昨年度と同様本年度も中国側の都合で,招聘が10月下旬となり,夏作物に関する現地調査が不可能となった.幸い本年度は専門が工芸作物の彭副教授であったため所期の目的を達することができたが,水稲等の夏作物ではやはり夏期に招聘する必要がある.なお,平成8年度は最終年度に当るので日本側から研究代表者の橋口 勉教授を含め4名の派遣,中国側3名の招聘を予定している.
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