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1994 年度 実績報告書

超音波法を用いた日中両国における肝疾患と肝癌の早期発見と対策についての比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 06045050
研究機関自治医科大学

研究代表者

間藤 方雄  自治医科大学, 医学部・解剖学(II), 教授 (80048941)

研究分担者 王 硯英  北京市房山区衛生防疫所, 所長
孫 えん  北京医科大学, 肝病研究所, 副教授
王 豪  北京医科大学, 肝病研究所, 副教授
王 宇  北京医科大学, 肝病研究所, 研究員
陶 其敏  北京医科大学, 肝病研究所, 教授
川井 夫規子  自治医科大学, 医学部・臨床病理, 助手 (30254931)
中村 みちる  自治医科大学, 医学部・臨床病理, 助手 (00227943)
谷口 信行  自治医科大学, 医学部・臨床病理学, 講師 (10245053)
伊東 絋一  自治医科大学, 医学部・臨床病理部, 教授 (60095007)
キーワード肝硬変 / 慢性肝炎 / 肝細胞癌 / 超音波検査 / high-risk群
研究概要

我国におけるB型、C型肝炎に関連する肝癌の早期発見、早期治療に対する対策は結果を上げている。そこで今回の研究の目標では、北京郊外の肝癌多発地域とされて来た房山の超音波検診を行う事により、同地域の肝炎を肝癌の関係、肝癌の早期発見の方策を探るための超音波検診を行った。1、北京市内のriskを有しない群をコントロールグループとして超音波検査を行ったものは4526名である。このコントロール群については肝癌の者は1名もみられなかった。2、high-riskを有する群(肝炎)として房山地区と山西地区で超音波検査を行ったものは1158名、医療機関で検査を行ったものは6198名であった。房山・山西地区のもので肝細胞癌の発見は10名(0.80%)で、医療機関に何らかの理由で検査を行った対策については82名(1.32%)に肝細胞癌が発見された。肝細胞癌以外の肝患としては、肝硬変が377名(5.1%)、慢性肝障害が1155名(15.7%)、脂肪肝が1394名(19.0%)、肝血管腫107名(1.5%)、肝嚢胞208名(2.8%)、であった。同時に観察された胆嚢病変として胆石が799名(10.9%)、ポリ-プ146名(2.0%)、胆嚢腫瘍10名(0.14%)であった。膵癌13名(0.2%)、腎癌8名(0.1%)、胃血管腫2名(0.03%)である。これらの結果からhigh risk群について超音波検査を行う事が効果的である事と、日本におけるhigh-risk群とに差のない事が判明したと考える。慢性肝障害者、肝硬変者について年時に観察し、肝癌の早期発見につとめる必要があるので、次年度以降の検討課題とする。超音波検査を行うにあたり、日本側と中国側の検査法、診断基準などを一到させる前に検査所見の表示法、診断基準などについて、スライドなどを用いて医師の間で確認作業を行った。家族症、輸血症、手術症などについても検査した。血液検査については北京医科大学の肝病研究所が対応した。所見用紙に結果を記入し、VTRもとった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 谷口信行、他: 日本消化器集団検診学会. (1995)

  • [文献書誌] 王 豪、他: アジア超音波医学会. (1995)

  • [文献書誌] 孫 えん、他: 中日友好超音波医学交流会. (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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