研究課題/領域番号 |
06045051
|
研究機関 | 日本工業大学 |
研究代表者 |
村川 正夫 日本工業大学, 工学部・機械工学科, 教授 (60129145)
|
研究分担者 |
古閑 信裕 日本工業大学, 工学部・機械工学科, 講師 (30215214)
莫 健華 華中理工大学, 機械学院, 講師
|
キーワード | せん断加工 / 打抜き加工 / 低騒音 / プレス / 弾性エネルギ |
研究概要 |
まず、打抜き加工における騒音発生のメカニズムを解明するため、打抜き速度や工具クリアランスなどの打抜き条件が広範囲に設定可能な自作のせん断試験機による打抜き騒音測定実験を行った。その結果、打抜き騒音レベルの大小は、材料分離時すなわちブレークスルー開始時の、それまでの加工により型や工具に蓄積された弾性エネルギーの開放速度の大小によって決定されるという知見が得られた。さらにこの知見に基づき騒音レベルと弾性エネルギ開放速度の関係を表す式を提案し、この式を用いれば上記騒音測定実験の結果がより合理的に解釈できるようになった。 つぎに、本研究において低騒音打抜きが行える2工程抜き法を提案し、実際に同法による打抜き騒音測定実験を行った。その結果、同法により打抜き加工を行えば従来の慣用打抜きに比べ7〜8dB最大音圧レベルが低減できることがわかり、2工程打抜き法による騒音低騒の可能性を確認した。また上記式を活用し、2工程打抜きにおける騒音低減の原因を明らかにし、最大騒音レベルが極小となる最適加工条件を見い出した。 平成7年度は、上記平成6年度に実施した実験により得られた結果を踏まえ、慣用クランクプレスの一部を改良する方法で慣用のプレスを用いた場合に比べ、10dB程度打抜き騒音が低減できる低騒音打抜きプレスを設計、製作する。
|