研究課題
関西大学側の研究者は、1994年7月〜8月にかけてハワイ諸島で現地調査を実施し、各研究テーマに関する有意義な新知見を得るとともに、多数の文献・資料等を収集した。また、ハワイ大学側の共同研究者との共同研究や意見・情報交換を通じて、それぞれの研究テーマの具体化・展開を図ることができた。その成果を英文による中間報告という形で目下編纂しつつあり、近ぢか公表する予定である。各研究分担者の研究成果は下記の通りである。(番号は7の「研究分担者」の通し番号と対応する)。(1)は、タロイモ潅漑耕作と池養魚を中心とするハワイ諸島におけるの「水」文化に関する実地調査と文献・資料収集を行い、その概要を把握した。また、共同研究者(9)との意見交換を通じて研究の具体化を図ることができた。(2)は、ハワイ州の高齢者問題について、施策の概要を把握するとともに、その人口学的要因等を解明するためのデータも得た。さらに、共同研究者(7)の協力のもとに介護サービスの実態をフィールドで確認することができた。(3)は、オアフ島のサンゴ礁・ビ-チ環境に関する文献・資料を多数収集した。さらに、共同研究者(8)の協力を得て、オアフ島カネオヘ湾とハナウマ湾の予備的調査を実施し、住宅開発等による造礁活動への影響を把握した。(4)は、(6)の協力を得ながらオアフ島とハワイ島における砂糖工場における労働力の変化・現況を中心に現地調査を行うとともに、多数の統計資料・文献を収集し、ハワイ諸島全体の製糖業の展開と現況の概要を把握した。(5)は、共同研究者(10)とともに、ハワイ大学で開催されたPacific Writers ForumとPacific Literature Conferenceに参加した。英語で書く太平洋地域の代表的な作家や、批評家・研究者とも親しく交流・意見交換を行い、太平洋地域の英語文学の実情を把握するとともに、研究方法を確立した。
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