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1994 年度 実績報告書

情報化と宗教

研究課題

研究課題/領域番号 06202105
研究機関東京大学

研究代表者

島園 進  東京大学, 文学部, 教授 (20143620)

研究分担者 芳賀 学  上智大学, 文学部, 専任講師 (40222210)
鳥井 由紀子  東海大学, 文学部, 専任講師 (00237158)
石井 研士  国学院大学, 文学部, 助教授 (90176131)
竹沢 尚一郎  九州大学, 文学部, 助教授 (10183063)
対馬 路人  関西学院大学, 社会学部, 教授 (60150603)
キーワード宗教意識 / 宗教運動 / 神秘主義 / ニューエイジ / 新新宗教 / 精神世界 / 自己啓発 / 葬儀
研究概要

94年度はこれまでの研究をさらに進めながら、全体としてのまとめを模索し、さらに研究成果を書籍として出版する準備を行った。その結果、以下の諸点について、かなり明確な成果を得ることができた。すなわち、(1)「新新宗教」とよばれる宗教集団の組織や情報統御のあり方の特徴、(2)自己啓発セミナーや瞑想集団などの人間関係のあり方の特徴、(3)伝統的な葬儀とは異なる新しい葬送の形式を求める人々の意識と人間関係の特質、(4)水子供養に関わっている人々の意識と流行の理由、(5)年中行事や祭の変容とそれに伴う人々の意識の特徴、(6)既成教団におけるメディアの使用と活動形態の変容、(7)占いを伝えるメディアと占いの内容の長期的な変化の実態。主として、70年代以降の日本の状況の解明を試みたが、同時に日本の19世紀以降、また現代の欧米諸国の状況にも目を配り、より広い視野からの考察を行おうとした。上に挙げた諸点の理解を通して、情報化が宗教に関わる人々の集合の様式、およびコミュニケーションの形態に変容をもたらし、宗教意識そのものをも変容させていく事態が明らかにされた。その上で、高度情報化に伴う文化や意識の変容の諸局面(心性の変化やアイデンティティーの変容等)と宗教の変容の対応関係についても、ある程度、明らかにすることができた。さらに、欧米諸国、とりわけアメリカ合衆国の状況との比較によって、現代日本の宗教状況の特徴についても多くの論点が提示され、日本における情報化全般の特徴について考察する上でも、一定の寄与ができたと思われる。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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