研究概要 |
本研究は,高度に情報化した今日の医療情報についての医療関係者(医師)のプライバシー保護意識を調査し,医療情報のプライバシー保護は,今後いかにあるべきかを研究することを目的としているが,本年度は,前年度に4,000名の医師を対象に実施したプライバシー保護に関する意識調査の結果を,研究者らの主たる学会活動の場である日本医療情報学会や日本診療録管理学会等の学会や雑誌等で発表し,医療情報のプライバシー保護やそれに対する医師の意識の現状を医療関係者に認識してもらうとともに,プライバシー保護の重要性についての意識啓発を行った。 同時に,前年度実施したプライバシー保護意識についての調査結果に基づいて,研究協力者の協力を得ながら研究者らが討議し,医療情報についてのプライバシー保護の基本原則(案)をまとめた。その後,この問題に関心をもつ研究者に参加を依頼してフォーラムを開催し,この基本原則(案)についての意見を求めた。これらの活動成果については,過去2年間の研究活動成果とともに研究成果報告書としてまとめ,これに収載した。また,本年度は,重点領域研究第3群の他班とも協力して重点領域研究第3群研究成果報告書もまとめた。 また,本年度は,医療分野におけるプライバシー保護の問題のみではなく,情報化の進展が,医療の分野における法制度にいかなる影響を与えるのかについての検討も行った。この検討結果については,重点領域研究第3群のシンポジウム「マルチメディア時代における法と社会」で発表した(重点領域研究第3群研究成果報告書に収載されている。)。
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