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1994 年度 実績報告書

胎児・未熟児における自発運動の解析による脳の発達の評価

研究課題

研究課題/領域番号 06205203
研究機関福井医科大学

研究代表者

小西 行郎  福井医科大学, 医学部, 助教授 (40135588)

研究分担者 藤井 靖史  福井医科大学, 医学部, 助手 (60228963)
斎藤 正一  福井医科大学, 医学部, 助手 (50116399)
山下 芳範  福井医科大学, 医学部, 助手 (50239993)
キーワードPre-term intants / general movement / cordnatid movement / Brain maturation / Hand-mouth-contact / kicking movement
研究概要

未熟児の手、足の運動には一見すると乳児にみられるのと同じような運動が含まれていることがある。今回我々はこうした運動の中から、Hand-mouth-contact(H-M-C)とKickingについて検討した。未熟児を自然のまま裸で仰臥位で1時間、腹臥位で1時間ビデオ録画し、単位時間あたりのH-M-CとKickingの出現頻度を算出した。対象は17名のlow-riskの未熟児で在胎29週から34週の者である。生後1才半〜2才の発達はすべて正常であった。H-M-Cは約60%の観察で見られたが、右側がほとんどであり、顔の向きと完全に一致した。さらに、手を口に入れる前より口を開けているのが80%以上にみられた。このことはH-M-Cが一種の協調運動であり先天的に組みこまれたものであると考えられた。Kickingについては片足のみのものSK、両足同時にKickするDKと交互にKickするAKと分けて観察した。しかし、年令に応じた特異なパターンはなかった。しかし、仰臥位の方が腹臥位より多くKickingがみられ、泣いている時に有意に多く出現した。ネズミの実験とは違い、人のKickingは年令に応じた変化をせず、年令に特有のパターンもなかった。そして、体位や覚醒レベルによって影響をうけることもわかった。未熟児(つまり胎児が子宮外に出たもの)の運動の中に協調性の高いものが存在することはこれが後々の随意的な協調運動の前段階として存在している可能性を強く示唆するものといえよう。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Y.Konishi: "Finger movements and fingers postures in pre-term infante are not a good indicator of brain damage." Early Hum. Dev.36. 89-100 (1994)

  • [文献書誌] Y.Konishi: "Development of posture in prone and supine positions during the prenatal period in low risk preterm infants." Arch. Dis child. 70. 188-191 (1994)

  • [文献書誌] Y.Konishi: "Assessment of looal cerelual blood flow in neouates with N-isopropyl-P-[^<123>i] iodoamphetamine and single photon emission computed tomography." Brain Dev.16. 450-453 (1994)

  • [文献書誌] 小西 行郎: "言語障害児の療育-小児科の立場から-" 日本医事新報. 3649. 27-31 (1994)

  • [文献書誌] 小西 行郎: "言語の障害 1)言語障害児の療育-小児科の立場から-" 脳と発達. 26. 158-162 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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