研究課題/領域番号 |
06208101
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
岩崎 宏之 筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (50087904)
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研究分担者 |
外園 豊基 早稲田大学, 教育学部, 教授 (60099653)
頼 祺一 広島大学, 文学部, 教授 (50033494)
片岡 一忠 筑波大学, 歴史・人類学系・教授, 教授 (50092515)
宮地 正人 東京大学, 史料編纂所, 教授 (70011327)
中村 質 別府大学, 文学部, 教授 (50069457)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1997
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キーワード | コンピュータ歴史学 / 歴史情報学 / 歴史情報資源研究 / 環シナ海世界の地域間交流史 / 琉球史 / 琉球王国 / 画像検索システム / 琉球史料集成 |
研究概要 |
明治維新以後の「琉球処分」や不幸な沖縄戦によって、沖縄では多くの歴史的遺産が失われたが、戦後その復元のために非常な努力が払われ、マイクロフィルム等によって大量に史料の復元・集積が進められてきたが、集積された資料があまりに膨大であるがゆえにコンピュータによる情報処理なしには活用しがたい状況にたちいたっている。また各地に散在する琉球・沖縄史に関する史料を調査・収集し、それらの所在情報をデータベース化することは今日の重要な課題となっている。本研究は、琉球・沖縄史の実証的文献研究に不可欠なこれら各種歴史資料の情報化を進めて統合的把握を可能にし、さらなる有効利用を図ることを目指している。そのため本研究では、琉球大学、沖縄県立図書館、沖縄国際大学南島文化研究所等々各種機関に収集されたマイクロフィルム資料や、本重点領域研究参加の各研究班が収集する各種資料の提供をうけて琉球・沖縄史関係基本史料の画像データベース「琉球史料集成」を作成し、史料所在情報データベースと連動させて琉球・沖縄史関係史料の統合的把握を可能ならしめるための歴史情報の集積につとめた。蒐集、集積した画像資料の総量は約40万齣で、これをインターネットで自由に利用出来るように提供する。また東京大学史料編纂所が所蔵する「島津家文書・島津家本」の一点ごとの詳細な内容目録を作成し、全体のマイクロフィルム化を進めた。そのほか長崎県立図書館所蔵環シナ海交流史関係史料、筑波大学付属図書館所蔵琉球・環シナ海交流関係史料、鹿児島大学付属図書館所蔵玉里文庫資料などの調査を行ない、関係史料のマイクロフィルムによる収集をすすめた。これらの資料の多くは、画像データベースに格納するためのデジタル化を図り、またイメージプリンタFDIP6200(富士写真フィルム社製)を利用した16mmマイクロフィルムのオプティカルプリント化、CD-ROM化を進めた。本年度も既調査収集資料の点検や各種マイクロフィルム資料の所在の確認の徹底を眼目とし、また琉球・沖縄史関係史料所在情報データベースならびに研究文献情報データベース構築のための各種歴史資料情報の調査・確認作業を行なった。
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