研究課題/領域番号 |
06208102
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
岩崎 宏之 筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (50087904)
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研究分担者 |
勝村 哲也 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (50066411)
並木 美太郎 東京農工大学, 工学部, 教授 (10208077)
柴山 守 大阪市立大学, 学術情報総合センター, 教授 (10162645)
梅原 郁 就実女子大学, 文学部, 教授 (00027541)
石上 英一 東京大学, 史料編纂所, 教授 (40092134)
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キーワード | 歴史資料の情報化 / 歴史情報学 / 琉球 / 環シナ海世界の地域間交流史 / 琉球王国 / 歴代宝案 / 琉球家譜 / 歴史情報資源研究 |
研究概要 |
本領域研究は、沖縄を東シナ海世界の国際社会のなかに位置付けて地域間交流の具体的様相を明らかにする歴史資料の情報化をすすめ、また東シナ海を取り囲む諸民族いわゆるアジアニーズの歴史的変貌を実証的に解明することを意図している。本研究は、総括班として領域研究全体にわたる研究内容の方向性を定める役割を担い、また本領域研究を構成する各研究班との連絡、調整など研究の推進にあった。研究第3年度の本年度にあっては、領域研究の推進と全体の連絡調整に意をそそぎ、総括班会議・研究代表者会議等の研究打ち合せ会を頻繁に開催して各研究班の研究進展状況を確認し、研究情報の交流をはかった。また東京・京都、・つくば大学、沖縄国際大学などでたびたび総括班研究会を開催して研究成果の中間発表や研究者相互の交流を促進した。とくに本領域研究の最終年度である今年度にあっては研究成果の取りまとめに留意し情報化資料やデータファイルの集積を図った。本研究プロジェクトの広報手段として作成しているニューズレター「沖縄の歴史情報研究」は第7号を刊行し、また速報版ニューズレター「飛船」は第30号までを発行して、研究情報、技術情報、諸研究会・研究集会開催案内などの紹介と研究成果の交流に務めた。さらに大阪国際女子大学に開設しているWWWサーバーによるホームページによる情報ネットワークの充実に務め研究集会等の広報や研究成果の発表、研究進展状況に関する情報を提供した。 本研究班は、領域研究の各研究班によって調査・収集された各種歴史情報の統合・集積をはかり、琉球・沖縄史関係研究文献情報データベースならびに琉球・沖縄史関係史料所在情報データベースの作成にあたった。琉球・沖縄史関係研究文献情報データベースはおおよそ7万レコードのデータ入力を完了した。計画研究の「琉球・沖縄の対外関係史」や「琉球王国の構造に関する研究」、「沖縄の社会に関する研究」などの各研究班と共同で進めてきた「歴代宝案」、「琉球家譜」、「琉球産業制度資料」など主要史料のテキストデータベースの開発はほぼ完成し、また計画研究「琉球・沖縄の歴史的文物の情報化」(文物班)と連携して研究開発を進めてきた画像データベース「琉球史料集成」は、インターネットを利用したWWWサーバによる検索システムの試験的供用を行なっている。
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