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1994 年度 実績報告書

環東シナ海地域間交流史 -中国江蘇・浙江・朝鮮-

研究課題

研究課題/領域番号 06208105
研究機関九州大学

研究代表者

川勝 賢亮  九州大学, 文学部, 教授 (70037000)

研究分担者 城井 隆志  久留米大学, 文学部, 助教授 (80171057)
和田 正広  九州国際大学, 国際商学部, 教授 (00167206)
川本 芳昭  九州大学, 文学部, 助教授 (20136401)
浜田 耕策  九州大学, 文学部, 教授 (40137881)
佐伯 弘次  九州大学, 文学部, 助教授 (70167419)
キーワード環東シナ海 / 地域間交流 / データベース / 福建 / 台湾 / 江蘇・浙江 / 朝鮮 / 琉球・沖縄
研究概要

環東シナ海地域間交流の研究に関する方法的序説の作成準備として平成6年7月10・11日に当該研究の重要地点たる平戸市において樺山紘一東大教授(西洋史)・深沢克巳九大助教授(西洋史)・清水宏裕九大教授(イスラム史)・辛嶋昇大正大教授(インド史)及び当研究代表者川勝が16〜18世紀の世界・海洋地域間交流に関するシンポジウムを開催した。地域間交流がヒト・モノ・金銀貨幣の動きとされるが、外国貿易と文化交流を中心とした海洋世界・港町相互間の様々な交流関係の事例が指摘された。次に当該重点領域研究の中心が歴史情報の機能的収集・利用を目的としてデータベースの作成にあるため、各研究分担者の所属研究機関・大学所蔵の関連文献目録・資料文献目録等を作成し、併せて福岡県立図書館の調査を行なった。また、研究代表者・分担者は当該重点領域研究の総括班及び環シナ海地域間交流研究の他班の研究会に出席して、研究の情報交換を行い、当計画研究推進上の研究視角を確認した。以上の研究活動の結果、琉球・沖縄の対外関係が環シナ海の地域間交流の一環にあり、それが中国と交流した主路たる華中福建・台湾との関係だけでなく、その北方にある華中江蘇・浙江さらには朝鮮半島。済州島とも交流があったことが重視されるべきであり、環シナ海全体の中での琉球。沖縄の位置が検討される必要のあることが確認された。なお、具体的な当研究班の課題としては、九州大学所蔵資料中石本家文書や元田家文書が薩摩藩の九州・日本本土と琉球・中国との地域交流に関する重要史料群であり、今後これのデータベース化が企画される。中国江蘇・浙江及び朝鮮と琉球沖縄・九州との地域間交流に関する中国・朝鮮文献史料のデータベース化も鋭意推進される。こうした研究は次年度で展開されるが、その計画が具体化されたことも本年度の研究実績の重要な点である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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