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1994 年度 実績報告書

表現論の代数解析と概均質ベクトル空間の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06221231
研究機関岐阜大学

研究代表者

室 政和  岐阜大学, 教養部, 助教授 (70127934)

キーワード概均質ベクトル空間 / 超局所解析
研究概要

概均質ベクトル空間とは,有限次元ベクトル空間に線形代数群が作用し,かつそのときopenなorbitがdenseになるベクトル空間である.この基礎的な概念の研究に関して,次のような結果が得られた.
1.概均質ベクトル空間の基本的な性質を調べるためには,まずそれらを分類し,orbitsに分解する作業が必要である.複素数体上では,すでにかなりできていたが,本年度は特に実数体上での計算にいくつか進歩があった.
2.相対不変式の複素べきの満たす線形偏微分方程式系(holonomic系)のsupportを決定し,特にそれらの間の交わりの様子を調べることが大切である.これも複素数体上ではかなりできていたが,実数体上での計算をいくつか終了した.
3.実領域における相対不変式の複素べきはhyperfunctionになる.これは,概均質ベクトル空間のゼータ関数のlocal版の一つで,その超局所的な性質を調べるためには,その超関数の満たすholonomic系のsupportを決定する必要がある.これも複素数体上ではかなりできていたが,実数体上でいくつか計算をすることができた.
4.概均質ベクトル空間上の(相対)不変な超関数の研究は,前記のholonomic系の研究の延長線上にあるものであるが,特にsupportが余次元1以上のものを特異不変超関数と呼ぶ.特に代表的な概均質ベクトル空間であるn×nの実対称行列の空間や複素Hermite行列の空間などにおける特異不変超関数を決定することができた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masakazu Muro: "Singular invariant hyporfunctions on Supnmetrice matisces" ICM 94. Short communications. 1. 81-81 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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