• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

二次元イジング模型の臨界点直上でのパーコレーションの研究

研究課題

研究課題/領域番号 06221253
研究機関神戸大学

研究代表者

樋口 保成  神戸大学, 理学部, 教授 (60112075)

研究分担者 相澤 貞一  神戸大学, 理学部, 教授 (20030760)
キーワードパーコレーション / イジング模型 / 混合性
研究概要

2次元イジング模型においては、相転移とパーコレーションは密接に関連している。臨界点近傍および直上でのパーコレーション問題を考えることにより、イジング模型の相転移の研究に貢献することが目的である。
本研究では臨界点近傍のパーコーションをまず考えることとして、第一の結果として次を得た。
(1)温度が臨界温度よりも高いとき、外部磁場の値がパーコレーション臨界値よりも小さいならば、原点を含むプラススピンの連結成分のサイズの分布は指数的に減少するtailをもつ。
これは、温度が臨界温度以上のときイジング模型がもつ強い混合性に起因する。上の結果は高次元にも拡張できるが、そのためには条件として原点を含むプラススピンの連結成分のサイズの期待値が有限であることを追加する必要がある。この結果は現在preprintとしてまとめている。
臨界点以下における温度では、混合性についても知られておらず、まず、混合性を調べる為に、2点相関関数の評価を行い次の結果を得た。
(2)温度にかかわらず、任意の境界条件の相関関数は、磁場の向きに境界上のスピンを並べた境界条件の相関関数よりも大きい。
この結果は九州大学の確率論セミナーで口頭発表をしているが、まだ関連して考えるべき問題を多く含んでおり、まとめて論文の形で発表する時期には至っていない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 樋口 保成: "イジングモデルのパーコレーション" 数学. 47. (1995)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi