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1994 年度 実績報告書

MT法による地殻内溶融体の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06222211
研究機関東京工業大学

研究代表者

本蔵 義守  東京工業大学, 理学部, 教授 (00114637)

研究分担者 松島 政貴  東京工業大学, 理学部, 助手 (20242266)
内田 利弘  通商産業省工業技術院, 地質調査所地穀物物理部, 研究員
キーワード日光白根火山 / 地震波反射面 / 比抵抗構造 / MT観測 / 低比抵抗層
研究概要

日光白根火山の南東域に存在する地震波反射面に関して,比抵抗構造からアプローチとしてMT観測を計画し,ほぼ予定通りの観測を行うことができた。具体的には,約10km程度の深さに存在すると考えられている反射面の真上にあたる地域において8点観測点を選び,U36及びV5(AMT)による広帯域MT観測を行った.今回はV5(MT)が使用できなかったので,V5(AMT)で10,000Hz-10Hzの周波数帯を,U36で32Hz sampling及び1 Hz samplingを行うことにより,10Hz-0.1Hz,0.3Hz-0.01Hzそれぞれをカバーするようにした.AMTはremote-reference処理なしとし,低周波数帯に対しては,水沢のデータを利用することによってremote-reference処理を行う方針をとった.中間周波数帯に対しては,観測域内の適当な測点のデータを用いてremote-reference処理を行うことにした.現在までのところ,AMTの見かけ比抵抗及び位相にデータが得られている.全般に表層部は比抵抗が高く,いずれも100 ohm.m以上であり,なかには1000 ohm.m近いところもある.低周波数帯については,電化軌道からの漏洩電流によるノイズがひどいので,夜間のデータを解析している.
ただし,0.1Hzより高い周波数になるとシグナルレベルが急激に落ちるため,磁力計自体のノイズが問題となり,remote-reference処理が機能しなくなる傾向にある.以上,これまでの成果として,"(1)日光地域では,地殻深部はかなり高比抵抗(1000 ohm.mに近い)である,(2)ただし,周期数秒あたりになると100 ohm.m以下の低比抵抗を示す傾向が見られることから,地震波反射面が存在する深さに低比抵抗層が存在する可能性もある"とまとめられる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Ogawa: "Audio-frequency magnetotelluric imaging of an active strike-slip fault" J.Geomag. Geoelectr.46. 403-408 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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