研究概要 |
本研究でとりあげる高揮発性元素とは鉱物中に固定されうる元素として揮発性の高い元素であり、特にハロゲン元素(なかでもヨウ素),水銀,鉛,ビスマス,タリウム,インジウム等に注目した。本研究ではまず分析法の確立をまず行った。その結果,ハロゲン元素(塩素,臭素,ヨウ素),水銀,インジウムについては放射化分析法,それ以外の元素ではICP-質量分析法による分析法が完成した。ついで いくつかの標準岩石試料についてこれらの元素を測定した。このなかでハロゲンについていくつかの興味ある知見を得ることができた。たとえば“solidification index"とハロゲン元素含有量との相関をみると、塩素や臭素はSIが大きくなるにつれて火成岩では含有量が大きくなり、深成岩では減少する。ヨウ素についてはそれ程明瞭でないが同様の傾向が認められた。他の元素については考察中である。
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