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1994 年度 実績報告書

中国東部更新世玄武岩類のK-Ar年代学

研究課題

研究課題/領域番号 06222226
研究機関岡山理科大学

研究代表者

板谷 徹丸  岡山理科大学, 自然科学研究所, 教授 (60148682)

キーワード中国東部 / 火山岩 / K-Ar年代 / 感度法 / 質量分析計 / トリプルコレクター / レーザー段階加熱 / 日本海拡大
研究概要

研究協力者の巽好幸及び中国側研究者からの年代測定試料が二月末現在で届かなかったために既存の質量分析計を使った具体的な年代データは得られていない。一方、試料が届く前に当方で準備する必要があった感度法によるアルゴン測定用トリプルコレクター質量分析計(新しく開発したもの)の整備はそのイオン銃に欠陥があることが分かり、設計のやり直しを行った。このように、研究課題にある中国東部玄武岩の年代学は全く進歩がなかった。しかし、それを行うための基礎実験は成功し多くの成果があった。
若い火山岩の場合のK-Ar年代測定においてアルゴンの定量分析は感度法により、特に我々が現在開発中のトリプルコレクター質量分析計を用いて行う必要がある。感度法による高精度な年代測定ができるように新型質量分析計のコンピュータによる児童制御を行った。また火山岩中の同位体比不均質性の検討には単結晶によるレーザー段階加熱によるアルゴン分析技術が必要である。そのための技術を開発した。活性ガスによるガス抽出装置への被害を抑さえるための特殊な装置の開発も行った。これらの成果は公表されつつある(裏面参照)。
中国東部の火山活動の歴史は日本島における火山活動史と比較する必要がある。それは、二千万年に遡って日本島はユーラシア大陸の東縁であったからである。西南日本の白亜紀以降の火山岩類の年代を整理してそれを公表した。また、実際に日本海の拡大前後の火山活動史を正確に求めるために西南日本における中新世火山岩類の年代測定を行った。それによって、拡大速度が従来推定されていたより格段に速いことがわかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 板谷徹丸: "第四紀研究におけるK-Ar法の過去・現在・未来" 大四紀研究. (印刷中). (1995)

  • [文献書誌] 兵藤博信: "レーザー段階加熱による単結晶鉱物^<40>Ar/^<39>Ar年代測定" 岡山理大自然科学研報. 20. 63-68 (1994)

  • [文献書誌] 岡田利典: "明礬石年代測定のためのガラス製ガス抽出精製装置" 岡山理大自然科学研報. 20. 59-62 (1994)

  • [文献書誌] 今岡照喜: "中国四国地方における白亜紀ー第三紀火成岩類の放射年代" 岡山理大自然科研報. 20. 3-58 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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