研究課題/領域番号 |
06229210
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
吉野 益弘 芝浦工業大学, 工学部, 助教授 (30052864)
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研究分担者 |
田中 直彦 城西大学, システム工学部, 助手 (10255648)
伊藤 陽 城西大学, 理学部, 助教授 (10159923)
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キーワード | 多次元 / 同時計測 / 計測システム / 2次元検出器 |
研究概要 |
平成6年度は主として次の2点に研究目的を絞って実施した。 1.2次元同時計測システムの改良 平成5年度には多価イオンと物質との相互作用に関する実験的研究に使用する目的で2次元同時計測システムの開発を行い、多価イオン原子衝突における多電子移行過程の実験的研究に適用することによってその有用性を確認した。平成6年度では他の研究グループへの成果提供の際に最も問題となっていた移植性を改善する目的でシステムの基本OSの変更を行った。また同時に、ユーザーインターフェースの改良を行い、操作性を高めた。本システムはここ数年関心を集めている2次元検出器を用いた新しいタイプのエネルギー分析器の為のデータ収集にも用いることが可能なこともあって、そのような実験法を準備している多価イオン・電子衝突実験を含む6つの研究グループからシステムの提供依頼があり、本システムを提供した。 2.2次元検出器を使用する多次元同時計測システムの開発 いくつかの研究グループでは、さらに2次元検出器を用いた新しいタイプのエネルギー分析器を使って同時計測を行うような計画がなされている。平成6年度ではこの種の実験をサパートすべく、次世代の多次元同時計測システムの開発に着手した。前半には、前述の2次元同時計測システムの開発の経験を踏まえ、数回の会合をもって新システムのアーキテクチャア、使用するデバイス、開発環境などを検討し、基本仕様を決定した。更なる多次元化に向けて新システムでは扱うべきデータ量が飛躍的に増加する。信号処理の若干研究者を共同研究者に迎え、新システムに適したデータのダイナミック圧縮法の開発に着手し、シミュレーションにより基本原理を確認した。後半には開発環境の整備も整い、ゲートアレイの設計に着手し、現在シミュレーションによって論理回路の設計や、デバイスドライバーの開発を行っている。次年度早々には新システムの試作を行う。
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