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1994 年度 実績報告書

スキルム型有効力の拡張と変形中性子過剰核への応用

研究課題

研究課題/領域番号 06234205
研究機関東京大学

研究代表者

大西 直毅  東京大学, 教養学部, 教授 (30016068)

研究分担者 田嶋 直樹  東京大学, 教養学部, 助手 (50212030)
キーワードスキルム型相互作用 / 不安定核 / 核変形 / Hartree-Fock法 / BCS法 / 正方メッシュ表現 / 対相関 / 質量公式
研究概要

まず、陽子ドリップ線から「実験的に観測された中性子過剰核のフロンティア」にわたる広い領域(Z【less than or equal】82)を対象に、偶々核731個の基底状態および変形共存状態を平均場近似で計算した。既存のスキルム型有効力のうち、アイソ・スピン依存性が最良と言われるSIIIを用い、変形、スキン、ハロ-の扱いに適した3次元メッシュ表現を採用した。大量の計算機アウトプットを整理・保存するために大容量のハード・ディスク記録装置を購入し活用した。結果として得られた質量は実験値と良く一致し、また、陽子・中性子スキンの厚さや変形度なども計算された。これらの諸量は、コンピュータ・ファイルとして公開し、ネットワークで利用可能にする
対相関相互作用が図式的に定数行列要素で表される場合に、その強度を、平滑化した準位密度のもとで経験式Δ=12MeV/√<A>を再現するように決定した。準位密度を平滑化するにあたって、一般的に用いられるshell smearingの方法では連続スペクトルからの寄与のために結果がwell-definedではないが、Thomas-Fermi近似による準位密度を用いることで問題は解決された。
また、本研究では、スキルム力の対相関特性も調べた。特に、対相関のカットオフへの依存性を詳しく分析した。スキルム力は、相互作用する2核子間の移行運動量の増加とともに、引力から斥力に変わるが、斥力的な部分も対相関を助長することを示した。カットオフは、相互作用が引力から斥力に変わる運動量の付近に設定することが望ましいと論じた。また、スキルム力にアイソベクター密度依存項と密度の2乗に依存する項を導入することが、その対相関特性の改善に有効であると期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Satoshi Takahara: "Pairing correlation in nuclear matter from Skyrme force" Physics Letters. B331. 261-265 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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