研究課題/領域番号 |
06240106
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
楠本 正一 大阪大学, 理学部, 教授 (30028253)
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研究分担者 |
小倉 協三 東北大学, 反応化学研究所, 教授 (80006303)
三川 潮 東京大学, 薬学部, 教授 (60012613)
橘 和夫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (70142081)
杉浦 幸雄 京都大学, 化学研究所, 教授 (40025698)
山田 静之 名古屋大学, 理学部, 教授 (90022540)
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キーワード | 超分子 / 構造認識 / 生物活性 / 天然有機化合物 / DNA / 脂質 / 糖質 / 蛋白質 |
研究概要 |
有機化合物は炭素をはじめとする限られた種類の元素から構成されているにもかかわらず、その構造はきわめて多様であり、それを反映して多彩な生物機能を有している。それらの活性が発現する際には、有機化合物は生体側の分子によって極めて特異的に構造を認識されて複合体を形成する。本研究では比較的低分子量の有機分子から核酸、脂質、糖質、蛋白質を対象にして、生物機能の発現に当たっての第一段階であるこの認識の過程を、超分子の形成として捉え、その形成機構と機能発現にいたる経過を化学的に明らかにすることを目指した。 本研究領域全体の計画の円滑な進行を図るために、各計画研究班の班長からなる実施グループと、当該研究領域の学識経験者から成る評価グループを組織し、この領域研究に属する幅広い分野の研究者の密接な協力と、情報交換を促進することに留意した。この目的を達成するため、初年度はまず6月に2日間にわたる全体会議を開催して、組織の全体像の周知を図った。さらに班員名簿、領域ニュースの発行によって領域内の情報交換を活発にするとともに、12月には公開シンポジウムを開催して、成果を領域内に発表する機会を設けた。この間に機会あるごとに開いた総括班会議(2回)および班長集会(計4回)を中心に重要な問題を協議して、意見の集約を図った。全体の集会の際には各班の集会を開いて、班内の研究情報の交換に成果を挙げた。超分子研究を促進するために必須の高分解能FT-NMR装置と核酸、蛋白質の構造変化を解析するための高性能円二色性分散計を購入して班員の共用に供したが、これらも有効に利用されて次第に成果を出しはじめている。本年度に得られた成果は、成果報告書としてまとめて印刷公表した。
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