研究課題/領域番号 |
06245101
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清水 富士夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00011156)
|
研究分担者 |
北川 勝浩 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (20252629)
清水 和子 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (30017446)
大津 元一 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (70114858)
張 紀久夫 大阪大学, 基礎工学科, 教授 (60013489)
|
キーワード | レーザー冷却 / 光近接場 / ボ-ズアインシュタイン凝縮 / 量子不確定性制御 / 原子ホログラフィー / 2原子量子相関 / 共鳴SNOM理論 / フォトニックバンド |
研究概要 |
本年は、米国の研究者によってレーザー冷却された原子のボ-ズアインシュタイン凝縮が観測され、相互量子制御基礎を担当する我々にとって大変刺激になる年であった。まさに、この方向の研究では、リチウム原子トラップの高密度化の研究を行い、10^8を越えるトラップを実現し、ボ-ズアインシュタイ凝縮実現に必要なトラップコンプレッション、磁気とラップ、蒸発冷却などの各種技術の開発準備を進めている。(清水和子)原子のレーザー冷却に関連した研究では、ルビジウムの磁気光学トラップを作った。さらに、その強い非線形光学効果を利用して量子不確定性の制御を行うために必要な多数半導体レーザーの相互周波数制御の2位相直交補もダイン検波を用いた光位相・周波数比較器を開発した。(北川)また、レーザー冷却された極低温の準安定状態ネオン原子線を使った原子ホログラフィー、2原子量子相関の観測に初めて成功した。(清水富士夫)一方、計画班のもう一つの中心課題である近接光場に関する研究では、中空光ファイバーによる原子の誘導に成功した。(大津)また、近接場の理論については、共鳴SNOM理論(双極子選択則の崩壊、基盤誘電体のグリーン関数への繰り込み)、非局所感受率が分離型積分核になることの証明、フォトニックバンド計算法の開発、共鳴ブラッグ戦乱における放射寿命の考察、半導体マイクロ共振器中の井戸型励起子による三次非線形光効果などの研究を行った。(張)
|