研究分担者 |
河野 通方 東京大学, 工学部, 教授 (60011194)
塩路 昌宏 京都大学, 工学部, 助教授 (80135524)
佐野 妙子 東海大学, 工学部, 教授 (60013728)
鈴木 胖 大阪大学, 工学部, 教授 (20028997)
越後 亮三 東京工業大学, 工学部, 教授 (70037737)
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研究概要 |
(1)エクセルギー再生・回収燃焼法の研究として,多孔構造体の畜熱と放熱作用の利用により極低発熱量の燃料を安定に燃焼させ,通常の燃焼では考えられない高温と高温度勾配が実現できることを示した。これによって,エクセルギーを再生・回収可能な新燃焼法を実現するための要素技術とその原理を実証した。 (2)水素燃焼技術の基礎の確立のための研究として,予混合燃焼における等量比,予熱温度,圧力、熱拡散等が燃焼速度,火炎構造,NO生成に及ぼす影響を系統的に数値予測した。また,拡散燃焼では,瞬時2次元温度分布の測定と局所消炎現象の観察を行い,乱れによる温度の低下,空間的な温度変動特性,消炎近傍の温度特性などを明かにした。 (3)水素ガスタービンにおける燃焼技術とシステムを確立するための基礎研究として,作動媒体循環型燃焼の基礎技術の確立のために火炎の吹き飛び限界を調べ,予混合燃焼でも雰囲気ガスの影響が大きいこと,火炎の吹き消え限界は混合と反応の特性時間に関係することを示した。 (4)スクラムジェットエンジン用超音速燃焼の研究として,後ろ向きステップ下流で燃料を噴出する場合に,燃焼により誘起されるprecombustion shockが保炎現象に及ぼす影響を調べた。 (5)水素のエンジン内燃焼の実験およびモデル解析を行い,水素を燃焼としたときの火花点火機関の燃焼特性およびNOx生成特性を明らかにした。 (6)燃焼システムのエクセルギー解析を,提案した酸素燃焼方式CO_2回収太陽熱利用ハイブリッド型発電システムにたいして行い分析した。
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