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1994 年度 実績報告書

Hairless遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06256212
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

川市 正史  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (00195041)

キーワードHairless gene / Suppressor of Hairless / Drosophila / Lateral inhibition / promotor / Su(H)recognition motif / transcriputional regulation
研究概要

ショウジョウバエのHairless (H)遺伝子は、Suppressor of Hairless(Su(H))遺伝子と拮抗的に作用し感覚母細胞の分化の運命決定に関わっている。Su(H)蛋白質は配列に特異的なDNA結合蛋白質であり転写因子であるが、H遺伝子産物の性質は不明であった。H遺伝子産物がどのような機序でSu(H)蛋白質と拮抗するかを明らかにするとともに、マウスのH相同遺伝子を同定する目的で研究を始めた。
最近、A.IsraelらのグループはH蛋白質が直接Su(H)蛋白質と結合し、Su(H)蛋白質のDNA結合活性を阻害するとともにSu(H)による転写促進をも阻害することを報告している。我々は、Su(H)蛋白質が転写レベルでH遺伝子の発現を抑制している可能性も検討してみた。我々は、H遺伝子の5'上流領域を約3kbクローニングし、塩基配列を決定してその中にRBP-Jkの認識配列(CGTGGGAA)が存在するか検討した。この結果、転写の開始点から約700塩基上流にCTGTGGGAAの配列を発見した。この配列は、ショウジョウバエのE(spl)遺伝子群のm8遺伝子のプロモーター内に見られるSu(H)結合配列と同じであった。現在、su(H)結合配列を含むプロモーター領域を導入したレポータープラスミドを作り、転写活性を検討中である。
H遺伝子のマウス相同遺伝子を同定するため、ショウジョウバエのcDNAをプローベとしてマウスのゲノムDNAのSouthern blottingやcDNAライブラリーを検索したが、相同なDNA断片は見つけられなかった。現在、種々のdegenerateプライマーを用いたPCRによる検索と、RBP-Jk蛋白質のDNA結合活性の阻害活性としてマウスH蛋白質を同定する試みを進めている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tin Tun: "Recognition sequence of a highly conserved DNA binding protein RBP-JK." Nucleic Acids Research.22. 965-971 (1994)

  • [文献書誌] 鄭 正男: "Site-directed mutagenesis study on DNA binding regions of the mouse homologue of Suppressor of Hairless,RBP-JK." Nucleic Acids Research.22. 2938-2944 (1994)

  • [文献書誌] 古川貴久: "Genetic characterization of Drosophila RBP-JK(Supprssor of Hairless) as a neurogenic gene in adult PNS development." Jpn.J.Genetics.96. 701-711 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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