• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

hnRNP蛋白質の機能、構造相関

研究課題

研究課題/領域番号 06258206
研究機関東京工業大学

研究代表者

石川 冬木  東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (30184493)

キーワードRNA結合蛋白質 / hnRNP / RNA / RNA・蛋白質相互作用 / RNA結合ドメイン
研究概要

今年度において、我々はhnRNP D蛋白質の機能構造相関を明らかにする目的で、cDNAをクローニングし、その一次構造を明らかにした上で、蛋白質全体、および各ドメイン単独やその組み合わせのrecombinant蛋白質を大腸菌を用いて産生させ、一本鎖RNAオリゴヌクレオチドとの結合特性を比較し、以下のような結果を得た。
1)hnRNP D蛋白質は、アミノ端に二つのRBDを持ち、カルボキシル端にRGGの配列に富むRGGモチーフを持つ2xRBD-RGG構造を示す。
2)二つのRBDをアミノ端よりRBD1,2とすれば、RBD-1とRGG領域をコードする部分にalternative splicingによると思われる配列の挿入を持つmRNAが存在し、その結果、それぞれの領域に19および49アミノ酸の挿入が予想される。
3)RBD1、RBD2、RBD1+2および全長に相当するrecombinant蛋白質を用いたゲルシフトアッセイおよびフィルターバインディングアッセイの結果、RBD単独、すなわちRBD1やRBD2においても配列特異的一本鎖結合を行う。さらに、Kd値による比較より、RBD1+2は、RBD1およびRBD2の結合能を相加的に加えた結合能を示し、最後に、全長のrecombinant蛋白質の結合能はそれらをさらに上回ることが明らかになった。以上により、複数のRBDはお互いに独立して存在し機能すること、hnRNP D蛋白質においては、RBD1とRBD2とは一次構造に差が見られるものの、同じような核酸結合能に関する配列特異性を有することが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 石川冬木: "染色体テロメアと細胞複製" 細胞工学. 13. 319-327 (1994)

  • [文献書誌] 石川冬木: "遺伝子診断-対象となる疾患と方法-" 現代化学. 284. 45-51 (1994)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi