本年度の研究助成を頂き、下記の点で基礎実験を行い、ほぼ当初の目標を終了する事ができた.以下in vitro と in vivoの結果を箇条書で記載する. (1)in vitro実験 カルパインを比較的大量に含むA_7v_5細胞株を用い、培養条件を調整して、対数増殖期を得て、増殖過程に及ぼす影響を詳細に検討した。また蛋白分解・機能を検討する為には細胞内蛋白量を微量定量する事が必須であるがこれも新しい定量法を開発して実験に供した。 (2)in vivo実験 生体内の心筋に遺伝子を投与する基礎実験を確立した。即ちβ-ガラクトシダーゼ酵素遺伝子を含むリボソームにHVJを不活化して結合させた後、超音波検査下にラットの左室を確認し筋肉内投与して、7〜10日後に目的遺伝子が機能発現する事を確認した。
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