研究課題/領域番号 |
06275101
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
馬渕 一誠 東京大学, 教養学部, 教授 (40012520)
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研究分担者 |
久保田 洋 京都大学, 理学部, 助手 (40115837)
細谷 浩史 広島大学, 理学部, 助教授 (90183102)
沼田 治 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (50189354)
須藤 和夫 東京大学, 教養学部, 助教授 (20111453)
浜口 幸久 東京工業大学, 理学部, 教授 (70016161)
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キーワード | 細胞質分裂 / 分裂溝 / 収縮環 / アクチン繊維 / ミオシン / ミオシン軽鎖キナーゼ / Rho / 分裂装置 |
研究概要 |
1.分裂シグナル伝達 (1)分裂酵母のrho遺伝子のクローニングを行い4種のrho cDNAを得、これらをrho1,rho2,rho3,rho4と命名した。 (2)ウニ卵に^<32>P-正リン酸をとりこませ、in vivoでリン酸化されるタンパク質を検索した。またラベル卵から分裂溝を単離して解析し、複数の分裂溝特異的リン酸化タンパク質を同定した。 (3)In vivoで^<32>Pラベルした卵から免疫沈降したミオシン軽鎖、あるいは卵を急速固定してから2次元電気泳動で分離したミオシン軽鎖は分裂時期によらずミオシン軽鎖キナーゼ(MLCK)によりリン酸化される部位がリン酸化されていた。ウニ胚のMLCK遺伝子のクローニングを行なった。またMLCKが自己リン酸化により活性低下を起こすことを見いだした。 (4)分裂面の位置決定に関与すると思われるTetrahymena p85の局在を明らかにし、p85遺伝子のクローニングを行なった。 (5)分裂シグナルと分裂装置微小管の関係を深めるため、画像処理蛍光顕微鏡を構築し、微小管数の検出法を開発した。 2.収縮環の構造と形成 (1)ウニ卵単離分裂溝に局在するタンパク質としてEF1αとEF1βを同定した。 (2)分裂溝構成タンパク質の微細構造上での同定のために、分裂溝に局在する可能性のあるタンパク質の抗体を調整中である。 (3)ERMタンパク質を昆虫細胞で、CD43,CD44を大腸菌でそれぞれ発現精製し、これらの結合をin vitroで示し、結合部位を特定した。 3.分裂必須タンパク質の検索 Xenopusの分裂停止変異を抑制する細胞質成分として2つのタンパク質に候補を絞った。また卵割溝収縮異常致死卵を産む変異雌を新たに発見した。REMI法により細胞性粘菌の細胞質分裂停止変異株を作成した。Genetagging法によりクラミドモナスの細胞質分裂停止変異株を作成した。
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