研究課題/領域番号 |
06276102
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
相本 三郎 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (80029967)
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研究分担者 |
小野 晶 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10183253)
白川 昌宏 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (00202119)
藤原 敏道 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (20242381)
加藤 晃一 東京大学, 大学院・薬学研究科, 講師 (20211849)
月原 冨武 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (00032277)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1997
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キーワード | 蛋白質 / 高次構造 / 解析法 / 蛋白質・核酸相互作用 / NMR / 固体NMR / 化学合成 / X線結晶構造解析 |
研究概要 |
本研究班では、対象分子の存在状況や目的に応じた高次構造の解析法、さらに分子間相互作用の解析法の開発を行った。すなわち、固体NMRによる新しい蛋白質高次構造研究法の開発を行い、膜蛋白質のような無配向固体状態の蛋白質の構造解析を行うために新しい固体NMR法を開発した。また、溶液NMRによる溶液中の生体高分子の高次構造解析法の開発を通して、一連の転写因子の構造解析を行った。また、免疫グロブリンGを研究対象とし、様々な安定同位体標識技術を開発し、高分子量の糖蛋白質複合体から有用なNMR情報を得る方法論を確立した。さらに、蛋白質・リン酸化蛋白質の化学合成法の研究を行い、構造解析に必要な量の単純蛋白質、リン酸化蛋白質を効率よく合成しする方法の開発を開発するとともに、安定同位体標識アミノ酸ならびに核酸塩基の合成法を確立した。標識DNAを利用して、蛋白質-DNA複合体の構造を世界ではじめてNMRにより解析することに成功した。生体超分子X線結晶構造解析法の開発を行い、イネ萎縮ウイルスのX線結晶構造解析のための分解能を20A分解能程度から原子レベルにまで引き上げた。生体高分子間の相互作用や生体高分子集合体の構造の研究のために、X線小角散乱システムおよび中性子結晶構造解析のためのデータ収集法および検出器を開発した。巨大蛋白質・複合体の構造解析のためのアルゴリズムの開発を行い、蛋白質および蛋白質DNA複合体の立体構造をNMRデータより効率よく生成できる新しいアルゴリズムを開発することができた。
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