研究課題/領域番号 |
06276103
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
西村 善文 横浜市立大学, 大学院・総合理学研究科, 教授 (70107390)
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研究分担者 |
白川 昌宏 奈良先端大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (00202119)
片平 正人 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (70211844)
森川 耿右 (株)生物分子工学研究所, 構造解析部門, 部門長 (80012665)
相本 三郎 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (80029967)
稲垣 冬彦 (財)東京都臨床医学総合研究所, 生理活性物質研究部門, 部長 (70011757)
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キーワード | 蛋白質 / 高次構造 / 構造生物学 / NMR / X線結晶 / 転写因子 / シグナル伝達 / 分子認識 |
研究概要 |
平成6年度から平成9年度にかけて「蛋白質の高次構造に基づくシグナル認識機構の解明」に向けて重点研究を行ってきたが、平成10年度は総括班において成果の取りまとめを行った。そのひとつとして公開シンポジウム「蛋白質の高次構造に基づくシグナル認識」を開催した。さらに第13回「大学と科学」公開シンポジウムで特に本領域研究者を中心に「遺伝子産物(タンパク質)の形を見る:構造生物学とは何か?」を講演し2日間で述べ約1000人の多数の聴衆に本領域研究の成果の一部を紹介した。また本領域研究の総括班班員を編者にして本領域研究の班員が中心に執筆した「構造生物学のフロンテイア」という標題の本を雑誌の臨時増刊号として出版した。 現在までに本領域研究の成果としてタンパク質の構造解析がなされたのはc-Myb(がん原遺伝子産物)、プリンリプレッサー、PhoB(リン酸レギュロン)、OmpR(浸透圧応答調節)、H-NS(核様体構造)、RNAポリメラーゼαサブユニット、RuvCリゾルベーゼ、T4エンドヌクレアーゼV、PHO4(リン酸代謝系転写因子)、XPA修復酵素、転写因子IRF-2、テロメアDNA結合タンパク質TRF等のDNA結合ドメインやhnRNP-D、musashiのRNA結合ドメインである。しかもそのほとんどのタンパク質で標的のDNAやRNAとの特異的な相互作用も解析しDNA認識やRNA認識における普遍性を考察した。またシグナル伝達関連タンパク質としてAsh/Grb2のSH2とSH3、ATF-2の転写活性化ドメイン、CBPとリン酸化CREB、PKCの制御ドメイン、Bcl-x(アポトーシス)、デストリン、低分子量Gタンパク質RhoA、ヒスチジンキナーゼArcB、ヒスチジンフォスファターゼSixA、ミッドカイン、ATP合成酵素、シトクローム酸化酵素等の立体構造も決めた。
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