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1994 年度 実績報告書

転写制御タンパク質の高次構造と作用機構

研究課題

研究課題/領域番号 06276203
研究機関東北大学

研究代表者

菊地 康夫  東北大学, 理学部, 助手 (10004467)

研究分担者 十川 和博  東北大学, 理学部, 助教授 (80175421)
藤井 義明  東北大学, 理学部, 教授 (00098146)
キーワードP4501A1 / 転写因子 / Zn‐フィンガー
研究概要

1.シトクロムP‐4501A1の構成的発現に必要な転写因子BTEBのDNA結合ドメインは3回連続するZn‐フィンガーモチーフとそのN末端に隣接する塩基性の領域から成る。本研究ではこの部分構造を大腸菌で大量発現させ、8M尿素による変性条件下のZn‐アフィニティークロマトグラフィー、セファデックスG25脱塩、C18‐HPLC逆相クロマトグラフィーにより、培養液1リットルあたり20mgの精製タンパク質を得た。高次構造の再構成は東京都臨床医学総合研究所の稲垣冬彦博士との共同研究で、NMRにより高次構造の再生を確かめつつ最適の条件を見いだした。Scatchardプロット法によるとDNA結合活性の再生効率は約80%、DNA複合体の解離定数は5nMであった。この精製タンパク質の高次構造解析は稲垣博士により三重共鳴三次元NMRの測定が完了し帰属解析の途上にある。本研究によりBTEBのDNA結合領域の構造が明らかにされたら、次はDNAとの複合体を解析しこのタンパク質とDNAとの相互作用をさらに詳細に検討する。また、転写調節領域を含む全長タンパク質の構造解析によりBTEBの作用機構を明らかにする計画である。
2.P‐4501A1の誘導的発現に必要な転写因子AhR(Arylhydrocarbon Receptor)を核へ移行させるArnt(AhR nuclear translocator)を動物細胞で発現させたところホモ二量体として存在することを見いだした。AhR、Arntの相互作用と転写調節機構を調べるため両タンパク質の大腸菌での大量発現を検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Sogawa: "Possible function of Ah receptor nuclear trnaslocator (Arnt) homodimer in transcriptional regulation" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 92(印刷中). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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