研究課題/領域番号 |
06280104
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
三輪 正直 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (20012750)
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研究分担者 |
石川 隆俊 東京大学, 医学部, 教授 (30085633)
田沼 靖一 東京理科大学, 薬学部, 教授 (10142449)
谷口 武利 高知医科大学, 医学部, 助教授 (90127944)
石井 俊輔 筑波大学, 理化学研究所, 主任研究員 (00124785)
上田 國寛 京都大学, 化学研究所, 教授 (00027070)
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キーワード | Myb / ポリ(ADP-リボース)合成酵素(PAP) / PPly2 / p21 / MDM-2 / ラット肝発癌 / p53遺伝子 / アポトーシス |
研究概要 |
1.NMRでMyb-DNA複合体の構造を決定した。 2.A-MybとB-Mybの組織特異的な転写活性化能とそのcofactorの結合部位を明らかにした。 3.ポリ(ADP・リボース)合成酵素(PAP)と相互作用するタンパク質を同定した。 4.PPlg2は3種類のformで存在し、GRP78がPPlg2のシャペロンとして、基質特異性を決定する制御サブユニットであることを示した。 5.ポリADP・リボシル化がDNA損傷後のG1期及びG2期停止制御と、p21とMDM-2遺伝子の転写制御に関与することを示した。 6.肝発癌過程で増殖能力に関与するDNA機能異常の解析、及び、紫外線照射による光産物の免疫組織学的検出に有用な実験モデルを確立した。 7.ラット及びウシ胸腺細胞核でアポトーシスを起こす3種類のエンドヌクレアーゼを見出した。また、PAP阻害剤(3AB)がHL-60細胞の細胞死を引き起こす事を見出した。 8.ショウジョウバエにおいてPAPの欠損変異体を単離した。 9.Mvb、PPlg2やPAPなどについては、相互作用をする蛋白質が明らかになりつつある。さらに、細胞増殖制御にとって重要な転写因子間の相互作用を、蛋白質の立体構造に基づき、原子レベルで理解することが重要である。このような蛋白質間の精緻な相互作用による転写調節やDNAの機能制御を明らかにしていくことが必要であり、その事により、異常な振る舞いを見せる腫瘍細胞の増殖機構の本質に一歩づつ近づくものと考えられる。
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