研究課題/領域番号 |
06280125
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研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
石橋 正英 愛知県がんセンター, ウィルス部, 部長 (70029776)
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研究分担者 |
瀬川 薫 慶応大, 医・微生物, 講師 (30114523)
神田 忠仁 国立予研, 遺伝子解析, 室長 (60134615)
清水 文七 千葉大, 医・微物第1, 教授 (10072894)
安本 茂 神奈川県がんセンター臨床研, 分子生物, 室長 (00112342)
藤永 恵 札幌医科大, がん研・分子生物, 教授 (10045338)
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キーワード | 子宮 / がん / パピローマウィルス / E6 / がん抑制 / APC / DLG / トランスフォーメーション |
研究概要 |
1,子宮頚がん関連のHPV(human papillomavirus)群のE6蛋白のC末端には、がん抑制蛋白である大腸がん関連のAPC(Adenomatous polyposis coli)蛋白のC末端と酷似のアミノ酸配列モチーフが存在するのを見つけた。この配列は他のHPV群のE6には存在しない。そして、このC末端を介して、別のがん抑制蛋白であるhDLG(DLGのヒトホモローグ)などのPDZ領域と結合しており、E6によるψ2細胞の造腫瘍性トランスフォーメションにもこのC末端の結合活性が必要であることを解明した。これらの結果は、子宮頸がんの発生の機構の一部はAPCを介して起こる大腸がんの発生の機構と類似している可能性を示唆した。2,子宮頸がん由来のSiHa細胞内のE7遺伝子をtargeting vectorを用いて除去すると、細胞は殆ど増殖できなくなることを観察した。3,p53のC末端部に既知、未知の2種類の蛋白が結合でき、同末端部の生化学的活性を制御できることを見つけた。
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