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1994 年度 実績報告書

Ahリセプターの転写因子としての作用と発がん感受性

研究課題

研究課題/領域番号 06280202
研究機関東北大学

研究代表者

十川 和博  東北大学, 理学部, 助教授 (80175421)

研究分担者 井川 俊太郎  東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (50241576)
菊地 康夫  東北大学, 理学部, 助手 (10004467)
藤井 義明  東北大学, 理学部, 教授 (00098146)
キーワードダイオキシン / Ahリセプター / Arnt
研究概要

1.マウスのダイオキシン(TCDD)による発がん感受性に関与するAhリセプターの多形を高感受性(C57B1/6)ならびに底感受性マウス(DBA/2)よりクローニングし、コードしているタンパク質の一次構造を決定した。それぞれのAhリセプターのダイオキシンにたいするKd値をグリセロールグランジエント法で測定したところ0.27nMと1.66nMであった。原因となったアミノ酸変異は375番目のアラニンのバリンへの変異とストップコドンのアルギニンコドンへの変異による延長したC末端部が原因であった。
2.Ahリセプターとヘテロダイマーを形成しDNAに結合するArntがAhリセプター以外のPASタンパク質PerとSimとヘテロダイマーを形成し、さらにホモダイマーをつくることを明らかにした。さらにこのホモダイマーがEボックスと結合し転写を活性化することを見いだした。この結果よりAhリセプターとArntのXREコア配列上の認識部位を推定した。
3.ヒトのAhリセプターcDNAをクローニングした。ヒトAhリセプターは437個のアミノ酸からなっており、マウス(C57B1/6)のAhリセプターと全体では72.5%,bHLHドメインでは100%,FISH法およびハイブリッドセルを使ったサザンブロット法でヒトAhリセプター遺伝子が7p21に存在することを明らかにした。マウスAhリセプターの遺伝子構造を決定したところ37.5kbの大きさをもち11のエキソンに分断されていた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] M.Ema: "Human Arylhydrocarbon Receptor:Functional Expression and Chromosomal Assignment to 7p21" J.Biochem. 116. 845-851 (1994)

  • [文献書誌] M.Ema: "Dioxin Binding Activities of Polymorphic Forms of Mouse and Human Arylhydrocarbon Receptors" J.Biol.Chem.269. 27337-27343 (1994)

  • [文献書誌] J.Mimura: "A Complete Structure of the Mouse Ah Receptor Gene" Pharmacogentics. 4. 349-354 (1994)

  • [文献書誌] A.Kobayashi: "Analysis of Functional Domains of a GC Box‐Binding Protein,BTEB" J.Biochem.117. 91-95 (1995)

  • [文献書誌] K.Sogawa: "Possible Function of Ah Receptor Nuclear Tranlocator(And)homed:merin Transoiptional Regulaton" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. (in press).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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