研究課題/領域番号 |
06281256
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
村松 正實 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10035454)
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研究分担者 |
久武 幸司 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (70271236)
奥田 晶彦 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (60201993)
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キーワード | GST-P / GPEI / エンハンサー / 肝癌 / 正常肝 / フットプリント / カラムクロマトグラフィー / in vitro転写系 |
研究概要 |
われわれは、GPEIに結合する因子の解析を行い、肝癌細胞AH66と正常肝で比較検討したところ複数の因子がGPEIに結合することを見いだした。フットプリント法の結果より、1)GPEIのTRE-like配列に結合する因子、2)GPEIのTRE-like配列の20-50bp上流に結合する複数の因子を同定した。1)の因子は肝癌と正常肝でフットプリント上では差が認められないが、2)の因子は両者の間でフットプリント上で明らかな差が認められる。1)の因子はさらにDEAE-Sepharoseに結合するものとそうでないものに分かれる。これらの結果、GPEIに結合する因子は少なくとも4種類はあり、どの因子がGST-Pの転写活性化に関与しているのは今のところ不明である。 これらの因子の精製を進めるために、GST-Pを高発現しているAH66細胞をラット腹腔内で培養し、ラット120匹より大量の(600ml)核抽出液を調製した。次に、それぞれの因子を分離するために、幾つかのカラムクロマトグラフィーでの結合活性の挙動を検討した。我々の同定した因子の多くは、陰イオン交換樹脂とヘパリンに結合し、これらを用いて部分精製できることが明らかになった。さらに、ゲル濾過その他幾つかのラカムで各因子の挙動を調べており、それぞれの因子を他の因子より分離する方法を見いだす予定である。最後に、このように分離した因子の転写活性を調べるために、ラット正常肝より再構成in vitro転写系を構築中である。
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