研究課題
重点領域研究
本重点領域は、「がんの診断、治療、予防法の開発に向けて、ブレークスルーを求めるがんの先端的基礎研究を進める」ことを目的とする。「がんが複数の遺伝子の異常に基づく複雑な病気であり、生物学の進展なしにはがん本態の解明とその克服は困難である」という認識に立ち、基礎研究のなかでも特に優れた研究を推進するために、以下のような研究組織の企画と重点的支援を行い、また他領域のがん重点領域との連携を計りバランスのとれた研究班の運営を計った。さらに、遺伝子異常の研究では問題となる遺伝子の機能、蛋白の発現を解析することが重要な課題となるが、このような研究には蛋白に対する特異的な抗体の作製がことの成否を決定する。このような状況から効率の良い研究推進のため、班員の要求に応じてペプチドの合成サービスを実行し、実質的な成果をあげた。1 7回の総括班会議を他領域の総括班と合同で開き、領域推進のための計画研究を企画すると共に、連携をもった運営を行った。2 5回の柱長会議をもち、領域での研究連携を討論し、重点的支援を実行した。3 領域の全体会議および進捗状況報告会を開き、研究上の連携を促進し、研究の評価を行った。4 総括班事業として、ペプチド合成サービスを行ない、現在まで約80本のペプチドを合成し、班員の研究を支援した。