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1994 年度 実績報告書

リン脂質代謝関連蛋白及びSH2/SH3領域による細胞増殖制御

研究課題

研究課題/領域番号 06283202
研究種目

重点領域研究

研究機関東京大学

研究代表者

竹縄 忠臣  東京大学, 医科学研究所, 教授 (40101315)

研究分担者 深見 希代子  東京大学, 医科学研究所, 助手 (40181242)
キーワードAsh / Grb-2 / SH2 / SH3
研究概要

我々はAshのSH3に結合する蛋白としてSOS以外にp150,p145,p130,p100,p70を,牛脳より精製した.これらの蛋白の部分アミノ酸配列を決めたところ,p100はDynamin,p130はAblであった.p150,p110,p70は新しい蛋白であると考えられたので各々のcDNAクローニングを試みた.p145(C3G)はCrkのSH3とも結合し,SOSとの相同性が高く,チロシンキナーゼのシグナルをCrk,Ashを介してSOSと同様にRasへ伝える分子だと考えられた.p70は非常にプロリンに富んだ配列を持つ蛋白で既存の蛋白との相同性は認められなかった.一方,Ashのスプライシングによって生じたと考えられる産物,Ash(m),Ash(s)が見つかった.Ash(s)はN末のSH3のみをコードしており,Ash(m)はC末のSH3の頭部分が欠損した形であった.これらの産物をBalb c.3T3細胞にマイクロインジェクションし,PDGF刺激によるDNA合成への影響を調べたところ,DNA合成を阻害しドミナントネガテブに働いていることがわかった.Ash/Grb2はSOS,C3Gを介してRasへシグナルを伝えるだけでなく,分泌,細胞骨格系へもシグナルを伝えていると思われる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] A.R.Saltiel,他: "Growth factors differentially stimulate the phosphorylation of Shc proteins and their association with Grb2 in PC 12 phenochromocytoma cells." J.Biol.Chem.269. 1143-1148 (1994)

  • [文献書誌] T.Takenawa,他: "d-Actinin and vinculin are PIP2-binding proteins involved in signaling by tyrosine kinase." J.Biol.Chem.269. 1518-1522 (1994)

  • [文献書誌] T.Takenawa,他: "Association of ash/grb-2 with dynamin through the src homology 3 domain." J.Biol.Chem.269. 5489-5492 (1994)

  • [文献書誌] T.Takenawa,他: "Phosphatidylinositol 3-kinase binds to α-actinin through the p85 subunit" Biochem.J.302. 551-557 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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