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1999 年度 実績報告書

リン脂質代謝関連蛋白及びSH2/SH3領域による細胞増殖制御

研究課題

研究課題/領域番号 06283202
研究機関東京大学

研究代表者

竹縄 忠臣  東京大学, 医科学研究所, 教授 (40101315)

研究分担者 三木 裕明  東京大学, 医科学研究所, 助手 (80302602)
深見 希代子  東京大学, 医科学研究所, 講師 (40181242)
キーワードアクチン / N-WASP / Arp2 / 3 / 細胞運動
研究概要

N-waspは静止期にはAsh/Grb2などのアダプター蛋白質と複合体を形成して存在する。細胞が活性化され、チロシンキナーゼが活性化されると、チロシンリン酸化部位にリクルートされ膜近辺でCdc42とPlP_2がN-WASPに結合する。するとN-WASP分子が開裂して、VCA領域が露出する。その結果、ARP2/3複合体がCA領域に結合してアクチン重合を促進し、フィロポジア形成に至る、と考えられた。N-WASPのverprolin、confilin様ドメインは直接アクチンフィラメントと結合し、その部位の欠失機能を失ってしまうので、重要な役割を果たしていると考えられた。そこで、verprolin、confilin様ドメインを持つ新しい蛋白質を検索した。すでにデーターベース上に機能は分からないが、verprolin、confilin様ドメインを持つ蛋白質の記載があった。この蛋白質を解析したところ、膜ラッフリング形成にかかわっている蛋白質であったので、WAVEと名付けた。WAVEをRacとともに発現させると膜ラッフルの形成が見られ、WAVEはラッフリング部位に局在した。しかしCdc42との共発現においてはフィロポジア形成は生じなかった。WAVEのdoinant negative体を発現した細胞をPDGFで処理すると、通常見られる膜ラッフリングの抑制をおこした。WAVEはRacとは直接結合しなかったが、両者を発現させた細胞において、WAVEはRacと複合体を形成した。これらの結果からWAVEはRacの下流にあって、膜ラッフリング形成に関与する蛋白質であると結論した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Nagano, K.: "A Novel Phospholipase C84 spling Isoform as a negative regulator of PLC"J. Biol. Chem.. 274. 2874-2879 (1999)

  • [文献書誌] Rohatgi. R.: "The Reaction between N-wasp and the Arp2/3 complexed links Cdc42 dependent signals location assembly"Cell. 97. 221-231 (1999)

  • [文献書誌] Takenawa, T.: "Regulation of phosphatidylinositol 4,5-biphosphat levels and its roles in cyroskeletat re-organization and malignant transformation"Chem. Phys. Lipids. 98. 13-22 (1999)

  • [文献書誌] Mochizuki, Y.: "Novel Inositol polyphosphate 5-phosphatase Localize at Membrance Ruffles"J. Biol. Chem.. 274. 36790-36795 (1999)

  • [文献書誌] Miki, H.: "PH domains in WSP-a bug in the system? Reply"Trends Cell Biol.. 9. 212 (1999)

  • [文献書誌] Fukami, K.: "Growth factor-induced promoter activation of murine phospholipase C delta 4 gene"Eur J Biochem. 267. 28-36 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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