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1994 年度 実績報告書

細胞接着の異常と発がん・転移機構

研究課題

研究課題/領域番号 06283225
研究種目

重点領域研究

研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

月田 承一郎  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (50155347)

研究分担者 米村 重信  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (60192811)
永渕 昭良  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (80218023)
キーワード発がん / 転移 / カドヘリン / カテニン / エズリン / モエシン / ラディチシン / ZO-1
研究概要

本研究では、細胞間接着分子カドヘリンを介した細胞間接着の情報伝達機構と制御機構を明らかにすることを目的とした。具体的には、まず第1のプロジェクトとして、これまで通り単離AJを用いて、カドヘリンを裏打ちする蛋白質、さらには、カドヘリンと相互作用する膜蛋白質を単離同定し、その特異抗体やcDNAを単離した。そして、これらの蛋白質と細胞増殖との関係を調べた。第2のプロジェクトとして、これまでに同定し、癌抑制遺伝子との関係が示唆されている蛋白質については、ES細胞を用いた遺伝子破壊法により、細胞癌化や転移との関係を細胞レベル、個体レベルで解析した。
第1プロジェクト:我々の研究室では、すでに、AJの単離法、AJの解体法、AJに対するモノクローナル抗体の作製法とそのスクリーニング法などが、完全に独自の形で確立している。しかし、AJの構成成分は、まだまだ未同定の構成成分が多い。モノクローナル抗体作製により、新しいAJ構成成分の探求をつづけた。特に、内在性膜蛋白質にも注目した。さらに、新しく得られた蛋白質の発現や異常について、共同研究で、ヒト癌組織を用いて解析を進めた。
第2プロジェクト:これまでAJの裏打ち蛋白質として我々が解析を進めてきたのは、カテニン、ERM(エズリン・ラディキシン・モエシン)、ZO-1の3種である。最近、これらが癌抑制遺伝子と深い関係があることが示された。本研究では、これらの蛋白質について主にES細胞を用いたシステムで解析を進めた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kasahara,H.: "Autoimmune myocarditis induced in mice by c-protein." J.Clin.Invest.94. 1026-1036 (1994)

  • [文献書誌] Nagafuchi,A.: "The nervous tissue-specific loss of the expression of alpha-catenin,the 102kD cadherin-associated protein,during development." Develop,Growth & Differ.36. 59-71 (1994)

  • [文献書誌] Takeuchi,K.: "Perturbation of cell adhesion and microvilli formation by antisense oligonuclotides to ERM family members." J.Cell Biol.125. 1371-1384 (1994)

  • [文献書誌] Takeuchi,K.: "Structural diversity of band 4.1 superfamily members." J.Cell Sci.107. 1921-1928 (1994)

  • [文献書誌] Tsukita,S.: "ERM family members as molecular linkers between the cell surface glycoprotein CD44 and actin-based cytoskeletons." J.Cell Biol.126. 391-401 (1994)

  • [文献書誌] Nagafuchi,A.: "The roles of catenins in the cadherin-mediated cell adhesion:Functional analysis of E-cadherin-alpha catenin fusion molecules." J.Cell Biol.127. 602-613 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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