研究課題/領域番号 |
06301001
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
清水 哲郎 東北大学, 文学部, 助教授 (70117711)
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研究分担者 |
加藤 守通 東北大学, 教育学部, 助教授 (40214407)
伊藤 博明 埼玉大学, 教養部, 助教授 (70184679)
花井 一典 北海道大学, 文学部, 助教授 (80228501)
山崎 裕子 文教大学, 国際学部, 助教授 (50230404)
岩熊 幸男 福井県立大学, 経済学部, 教授 (10135600)
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キーワード | 自由学芸 / 中世哲学 / 普遍論争 / 唯名論 / 弁証学 / アベラルドウス / アデラルドウス / テキスト校訂 |
研究概要 |
1.必要な設備・資料の調査・収集をする一方で、各分担者は各々の分担項目について研究をすすめた。また、相互の緊密な連絡とディスカッションのため、E-Mailによる情報交換網をある程度整備した。なお、テキスト情報の処理に関連して、重要な諸テキストが入力されてCD-ROMとして刊行されたので、当初予定していたデータ入力に代えてこれを利用することができ、能率的に作業を進めることができた。 2.研究集会を2回開催した。第1回目(8月26-28日)は、この分野について現在得られている国際的知見を集約し、何が問題であるかを確定し、さらに9世紀から12世紀にかけての問題状況を主たるテーマとした研究発表とディスカッションを行った。これには研究分担者の他、来日中の国外研究者オーストラリアのC.Mewsおよび英国のCharles Burnett(それぞれ12世紀前半の論理学・文法学、および科学史の有力な若手研究者)を含む、数名の研究者の参加・発表を得ることができ(欧文による発表5本、和文を主とした発表2本)、討論を通して国際的視野からの発言や発表へのコメントを得、また本研究のテーマに完全に沿った発表を得ることができた。国内の分担者・参加者にとっては、国際的場で意見を発表し、討論するきっかけにもなった。 第2回目(2月下旬)は、2回に分けて数名ずつで討議するという変則的な開催となったが、それぞれ、古代末期から初期中世にかけての研究、および14世紀の自由学芸についての研究の中間報告(書類による報告を含む)にあてられた。 3.こうした共同作業を通して得られた研究成果のいくつかは、欧文論文としてまとめて、意見を求めるべく国内外の研究者に送ってある。
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