研究課題/領域番号 |
06301022
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
森岡 清志 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (50125358)
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研究分担者 |
松本 康 名古屋大学, 文学部, 助教授 (80173920)
園部 雅久 上智大学, 文学部, 助教授 (00154716)
金子 勇 北海道大学, 文学部, 教授 (50113212)
直井 道子 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10073024)
中尾 啓子 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (10274995)
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キーワード | 都市度 / パーソナルネットワーク / 友人ネットワーク / 親族ネットワーク |
研究概要 |
今年度は、東京都調布市、東京都文京区、福岡市中央区、福岡市西区、新潟市、富士市、松江市の7地点において各300サンプルを無作為抽出し、合計2100サンプルに対し郵送調査を実施した。8月〜9月にかけて各地点で選挙人名簿から20歳以上75歳未満の男女をサンプリングし、10〜11月に調査票をかため印刷し、11月下旬に郵送、上旬に回収するとともにチェック作業を実施した。有効回収票は全体で1006票であり、2100サンプルに対する回収率は、48%に達した。パーソナルネットワークの細部におよぶやや長い質問であったにもかかわらず郵送調査としてはかなり高い回収率であったと思われる。調査票自体のチェックとデータのパンチ、入力後のエラーチェックに比較的時間がかかったが、1月下旬から分析に入ることができるようになった。調査票自体のチェックに時間をかけたのは、郵送法によっても分析に耐えうるデータをどの程度収集できるのか、逆に郵送法では用いることを避けた法がよい質問は何か等について確認し吟味するためであった。この検討結果は、これから実施する個別面接調査と事例分析に生かすことができると思われる。郵送調査の結果は現在分析しているところであるが、少くともいまの時点でも、次のようなことが明らかになっている。一つは友人ネットワークに特化した従来の調査研究が日本の実情とは合っていないこと、日本では親族ネットワークの影響を無視できないこと、二つは、親族、近隣、同僚以外の友人を問う従来の質問のしかたもまちがっていたらしいことである。
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