研究課題/領域番号 |
06301022
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
森岡 清志 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (50125358)
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研究分担者 |
大谷 信介 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (10168974)
松本 康 名古屋大学, 文学部, 助教授 (80173920)
園部 雅久 上智大学, 文学部, 助教授 (00154716)
金子 勇 北海道大学, 文学部, 教授 (50113212)
直井 道子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10073024)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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キーワード | 都市度 / パーソナルネットワーク / 友人ネットワーク / 親族ネットワーク / 年賀状調査 |
研究概要 |
本研究の目的は、第一に都市度とパーソナルネットワークの関連を都市間比較を通して明らかにすること、第二に、都市度の他に、階層性、家族的特性などのパーソナルネットワークへの効果も明らかにすること、第三に、「それほど親しくない人びと」とのネットワークを年賀状調査を中心とする事例分析をもとに捉え、機関や集団の存在を明らかにしながら、パーソナルネットワークと都市社会構造との連結点を具体的に把握することの三点である。 第一と第二の研究目的に従って、平成6年度と平成7年度には、仮説の検討、調査票の作製、全国7地区における実査、調査票の点検、エラーチェックなどをおこなった。調査地は東京都文京区、調布市、福岡市中央区、西区、新潟市、富士市、松江市であり、各地点300サンプルを選挙人名簿から抽出した。回収率は全体で約48%であった。詳細は報告書第2章に記載されている。また、この調査結果の解析と知見については報告書の第3章〜第11章にまとめられている。平成8年度は、上記調査の集計分析の他、第三の研究目的を達成するべく年賀状調査を実施した。現在この事例分析の知見を整理・検討しているところである。調査票にもとづく大規模調査の結果は、都市度と友人ネットワークとに先行研究で示されたようなストレートな相関を見出しえないものとなった。都市度の高低は、遠距離に居住する友人数の大小と有意な相関を示し、むしろ親族ネットワークと都市度との間に興味深い関連が見出されるものとなった。このような結果の差異は、親しい親族数、友人数の聴き方のちがいによっても生じたものと思われる。
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