研究課題
本研究は、(a)欧米先進4カ国(アメリカ、イギリス、フランス、スウェーデン)、(b)社会体制の変化に直面した欧州2カ国(ドイツ、ロシア)、および(c)アジアの新興工業国(韓国、台湾)におけるテクノロジー・リテラシー育成の教育課程開発の過程と成果を、統一的視点から総合的に国際比較することによって、教育課程開発の側面でのテクノロジーの教育に関すグローバルな同時代的全体像を把握することを目的にしている。この目的を達成するため、3年計画の第2年目にあたる本年度は、以下を実施した。(1)昨年度に引き続き、初等教育と中等教育との教育課程上の接続関係を解明するという面を念頭におきながら、各国のテクノロジーの教科書を収集し、これまでの所蔵本と合わせて、これらの教科書に関すデータ・ベースを作成した。とくに、昨年度は収集が十分に進まなかったスウェーデン、ドイツ、台湾の教科書に重点をおいた。(2)8カ国のうち、昨年度は分析が不十分であった(a)としてアメリカとスウェーデン、(b)としてドイツ、(c)として台湾をとりあげ、各グループごと及び本研究組織全員による研究会をもって、これら4カ国のテクノロジーの教育の教育課程およびその開発の実態について報告・検討し、各国の教育課程の特色等を明らかにした。併せて、8カ国の全体像をとらえるための理論枠の検討を行い、一定の方向をえた。
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