研究課題/領域番号 |
06301033
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
田中 喜美 東京学芸大学, 大学院・連合学校教育学研究科, 教授 (00115247)
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研究分担者 |
村田 昭治 金沢大学, 教育学部, 教授 (50190913)
長谷川 雅康 鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (00253857)
永島 利明 茨城大学, 教育学部, 教授 (50007811)
木村 誠 静岡大学, 教育学部, 助教授 (90234377)
横尾 恒隆 岩手大学, 教育学部, 助教授 (30220544)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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キーワード | 技術教育 / 普通教育 / 教育課程開発 / 教科書 |
研究概要 |
本研究は、欧米先進4カ国(イギリス、フランス、スウエーデン、アメリカ)、社会体制の変化に直面した欧州2カ国(ドイツとロシア)、アジアの新興工業国2カ国(韓国と台湾)、計8カ国を対象に、教育課程編成上の国家基準類と教科書類を主要な資料とし、それらを相互に関連させて分析することにより、現代における普通教育としての技術教育の教育課程改革に関するグローバルな同時代像の特徴を解明した。 その特徴として、(1)現在、普通教育としての技術教育は、初等教育から始まり中等教育(11学年が平均)まで教科指導として実施されるようになっていること、(2)個々の教育内容の加除や位置づけの変更等ではなく、教育課程を編成する準拠枠自体が新たなものへ移行しつつあることの2点が認められた。 そして、ここでの新たな準拠枠とは、(a)初等教育での工作や加工法の学習の基礎の上に、生産、エネルギ/動力、建設、情報/通信の単元を教育課程の基本構成にする傾向が強まっていること、(b)技術的課題を解決するプロセスを子どもたちにリアルにたどらせる編成が試みられていること、(c)環境問題が技術教育のあり方の根本に関わる問題として位置づけられていること、(d)技術に関わる労働の世界を子どもたちが広く俯瞰できるような教育課程編成になっていることの4点で特徴づけることができた。
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