研究分担者 |
笹森 健 青山学院大学, 文学部, 教授 (60082632)
加藤 幸次 上智大学, 文学部, 教授 (00000084)
天野 正治 筑波大学, 教育学系, 教授 (50000055)
井上 星児 国立教育研究所, 企画調整部, 室長 (70223253)
梶田 美春 国立教育研究所, 生涯学習研究部, 室長 (30110092)
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研究概要 |
第一に,グローバル教育の出現は,国家単位の考え方では,もはや世界の現実を処理しきれない今日的状況を反映している。グローバル教育における教材の特徴は,地球全体を一つの単位として,エネルギー問題,人口問題,環境問題,食料の問題など地球的規模の課題を数多く提示し,児童生徒がそれらと取組み,問題解決への糸口を自分で発見していくことを期待している。世界の現実問題を知るため,新聞などニュースの報道を教材として取り上げることが多い。それゆえ,米国のグローバル教育における教材開発は,「動く世界」をいかに把えていくのか「視点や学習方法の開発」へと発展している。 第二に,ユネスコ協同学校計画は,「教育方法の革新を目指すユネスコ国際教育の枠組」を開発している。そこでは,「国際理解教育を進めていくためには,教育方法を革新していかなければならない」と考えられている。ユネスコ国際教育の枠組には数多くの指導原則があるが,たとえば,「子供の活動を中心とする教育」と「子供の意識化をはかる教育」を国際教育において進めていこうとしている。 それゆえ,国際理解教育の教材を開発するためには,「何処に学習の焦点をおくのか」「教育目標と教材の関係」や「教育方法の革新」への取組みを必要とすることが判明した。
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