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1994 年度 実績報告書

国文学と絵画資料の相関関係に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06301049
研究種目

総合研究(A)

研究機関国文学研究資料館

研究代表者

佐竹 昭廣  国文学研究資料館, 国文学研究資料館, 館長 (10025025)

研究分担者 小峯 和明  国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (70127827)
山崎 誠  国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (70094696)
新藤 協三  国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (80007161)
岡 雅彦  国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (20044729)
松野 陽一  国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (50005823)
キーワード奈良絵本 / 絵巻 / 版本 / 挿絵
研究概要

今年度は、絵画資料と国文学との関連について、研究代表者を中心に古代・中世・近世の各分野の専門に応じて、絵巻・絵本・屏風絵・版本の挿絵といった絵画資料の形態とも対応させて共同の研究を進めた。
本研究の第一の柱である『室町時代物語大成』の絵画集成の一貫として、逸翁美術館、王舎城美術館、天理大学付属図書館、藤田美術館、陽明文庫等々の資料調査を行い、可能な範囲で収集を行った。宝鏡寺の『ちよのさうし』をはじめ、従来まったく知られていなかった貴重な絵画資料が集まりつつある。ただしまだ外部のビデオ撮影の許可が下りにくいので、ひとまず最も手近な国文学研究資料館所蔵の奈良絵本、絵巻の類を8ミリビデオで撮影し、それを写真化する方法を試みた。ことに細部の図像分析におおいに効果を発揮している。ただ『大成』刊行当時の本の所在が分からなくなっているものも多く、またその後発見された資料もすくなくないので、必ずしも『大成』のみに限定せずにひろく奈良絵本関係を対象に、物語と絵画の相関や画像のパターン分析、画風の展開などについて研究を進めている。当館所蔵のマイクロフィルムの奈良絵本関係資料(版本も含む)のリストアップを行い、およそ全体の傾向はつかめているが、絵画がないテキストも多く、絵画化される本とそうでないものとの差異、あるいは模本の意義があらためて問題になりつつある。模本はマイナスにみられがちだが、より再評価される必要があろう。
第二の柱である版本の挿絵についても版本同士の改版などでの挿絵の差異や影響関係はつかみやすいが、典拠についてはまだ充分解明されていない。『伊勢物語』や『源氏物語』など写本の絵巻や絵本が多いテキストから写本と版本の接点をさぐる試みを進めている段階である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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